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【エルサレム海保真人】イスラエルのテルアビブ中心街で5日夜、2件の同時自爆テロが起き、イスラエル人ら23人が死亡、100人以上が負傷した。パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ系の武装組織「アルアクサ殉教者団」が犯行声明を出した。イスラエル領内での自爆テロは昨年11月21日以来で、03年に入ってから初めて。イスラエル軍は5日深夜から6日未明にかけて、パレスチナ自治区ガザ市を武装ヘリでミサイル攻撃した。報復作戦の一環とみられる。
自爆テロは混雑していた商店街と、約150メートル離れたバス停で連続して起きた。犠牲者には外国人労働者も含まれている模様だ。現場付近では昨年7月と1月にも自爆テロが起きていた。
シャロン・イスラエル首相は5日深夜、緊急の治安協議を開き、対応策を協議した。今月28日に行われるイスラエル総選挙を前に、さらに強硬な過激派掃討作戦に乗り出すとみられる。一方、パレスチナ自治政府閣僚は犯行を非難したが、イスラエルの最近の軍事侵攻策も併せて非難した。
イスラエル軍はこの半年間、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区主要7都市で侵攻と封鎖策、外出禁止令などを繰り返し、先月は自爆テロが1件も起きなかった。しかし、パレスチナの過激派側は密かにテロを敢行する機会をうかがっていたとみられる。
アルアクサ殉教者団の声明によれば、実行犯2人は西岸ナブルス出身で、自宅をイスラエル軍に破壊された報復としてテロを行ったという。同組織は新たな犯行を予告している。
[毎日新聞1月6日] ( 2003-01-06-10:12 )