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12/26 16:24 生活保障受給者が2千万人 中国の「都市貧民」拡大 外信22
【北京26日共同】中国民政省の最新統計で、都市住民の最低生
活保障の受給対象者が十一月末時点で千九百九十八万人に達し、二
千万人の大台に近づいていることが分かった。社会の底辺で生活に
あえぐ受給対象者は「都市貧民」と呼ばれ、一人当たりの平均受給
額は一カ月六十一元(約八百九十円)しかなく、厳しい年の瀬を迎
えている。
中国政府は一九九九年から、収入が最低基準を下回る人たちに生
活保障を支給する制度を実施。対象者は二○○○年末の八百七万人
から○一年末には千六百五十五万人に急増、今年も増え続けている
。
失業者や身体障害者、年金を受給できない老人らが含まれる。か
つては職場が社会保障まで面倒を見ていたが、本格的な市場経済へ
の体制転換や国有企業改革で大量の社会弱者層が都市部で生まれた
結果であり、社会の安定への重大な脅威となっている。
民生省が都市貧民を対象に秋に初めて実施した全国調査によると
、生活保障受給額は60%の人が百元(約千四百六十円)以下。最
も困っていることとして28・7%が就職難、25・9%が医療費
負担、17・3%が教育費負担を挙げた。
こうした貧困層と富裕層の格差は開く一方で、都市住民の家庭資
産に関する最近の世論調査によると、企業経営者の家庭一戸当たり
の平均資産は百五十八万元(約二千三百万円)に上り、格差はもは
や「危険水域」にまで達している。
十一月に発足した中国共産党の胡錦濤指導部は貧困問題の解決が
社会安定のために「極めて重要」と指摘。民政省の楊衍銀次官は「
経済発展と公平な社会的分配制度の整備を通じて貧困減少の条件づ
くりを」と訴えるが、その具体策はまだ見えていない。
政府が今年支出した社会保障額は百五億元、来年は二百億元が必
要と民政省は試算している。
(了) 021226 1623
[2002-12-26-16:24]