現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 北朝鮮、黒鉛減速炉の再稼働準備に入る [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2002 年 12 月 24 日 22:19:03)
【ソウル澤田克己】北朝鮮が米朝枠組み合意で凍結中の核関連4施設すべてで封印を撤去したことに対し、韓国統一省高官は24日、「一つの核施設で撤去した後、しばらく米国の様子を見て、次の施設の封印撤去に取りかかる方が自然だ。予想より進展が早く驚いている」と語った。韓国政府は、北朝鮮が再び「瀬戸際戦術」を取っていると見ているが、予想を超える急進展に戸惑いを隠せないでいる。
韓国内の見方は、北朝鮮が主張するように「電力不足を補うため」の封印撤去ではないという点で一致している。同高官は「封印を撤去している施設の性格から考えても、北朝鮮の主張には無理がある」と断言した。
多くの専門家は、93〜94年の核危機と同じように、緊張を高めることで米国を対話の場に引き出そうとする「瀬戸際戦術」だと見ている。だが、「米国がイラク問題で手いっぱいの今は時間を稼ぐ好機」(外交筋)なのに、北朝鮮はむしろ事態を急進展させている。韓国政府高官は「必ずしも米国を早く対話に引き出そうというだけではないのかもしれない」と語り、北朝鮮は何か別の政治的思惑から封印撤去を進めているのではないかとの疑問を呈した。
一方、韓国では、米国のラムズフェルド国防長官が、米国が北朝鮮とイラクの問題で同時に軍事的な対応を出来ると表明したことで、米朝間の緊張がますます高まることを憂慮する声が強い。
韓国の盧武鉉(ノムヒョン)次期大統領のスポークスマンは同日、「(プルトニウム抽出につながる)再処理施設の封印まで撤去したことに、深刻な憂慮を表明せずにはおれない。北朝鮮は今からでも、封印装置を含む監視施設を原状回復させねばならない」と語った。盧氏は、外交担当の責任者を来月にも訪米させ、米国と協議する方向で検討を始めたという。
[毎日新聞12月24日] ( 2002-12-24-21:41 )