現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
【ウィーン=高坂哲郎】朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が核施設の封印撤去を拡大していることを受け、国際原子力機関(IAEA)が来月にも国連安全保障理事会に対応を協議するよう要請する見通しとなった。深刻さを増してきた北朝鮮の核問題は安保理に舞台を移し、外交による平和的解決を模索する動きが本格化する。
北朝鮮は21日から23日にかけて国内の実験用原子炉や核燃料棒貯蔵庫、再処理施設などの封印を相次いで撤去した。IAEAのエルバラダイ事務局長は米CNNのインタビューで、北朝鮮が核燃料棒から核爆弾の材料となるプルトニウムを抽出する再処理作業に着手すれば「数カ月間でプルトニウムを入手でき、極めて危険な状況だ」と強調した。
IAEAが北朝鮮国内の核関連施設を監視するため設置していた監視カメラの一部は、向きを変え覆いをかけるなどのやり方で正常に機能しなくなっている。北朝鮮は現地にいるIAEA監視員に気付かれずに燃料棒を抜き取ることも可能になりつつある。 (13:00)