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プルトニウム保有認める―北朝鮮研究員
「核自衛の権利ある」とも
【北京22日時事】北京でこのほど開催された中国人民解放軍系のシンクタンク「中国国際戦略学会」主催のシンポジウムで、北朝鮮政府直属の研究者が、北朝鮮のプルトニウム保有を認める発言をしていたことが二十二日までに分かった。核開発については否定したが、北朝鮮政府関係者がこの時期にこうした発言を行うのは極めて異例。
発言したのは、北朝鮮外務省直属の「軍縮平和研究所」研究員。シンポは十二月初めに非公開で行われた。
複数のシンポ出席者によると、分科会討論で北朝鮮の核開発疑惑がテーマになり、韓国国防省傘下の「国防研究院」研究員が「北朝鮮は九十グラムのプルトニウムを保有している証拠がある」と指摘。これに対し、北朝鮮の研究員は保有を認めた上で、「九十グラムは原子炉を回すとできる量であり、核開発をしているわけではない」と反論した。
その後、プルトニウムで実際に核爆弾を製造した経験のある旧ソ連の退役軍人のほか、中国の研究者が「九十グラムで核爆弾はできない」として北朝鮮側の主張を擁護する展開になった。実際に、原爆を製造するには約六キロのプルトニウムが必要とされる。米国などによると、北朝鮮は既に原爆一、二個分のプルトニウムを保有しているとの指摘もある。
北朝鮮研究員は「北朝鮮は米国による核の脅威に危機感を持っており、核保有の権利も有している」とも強調した。
中国国際戦略学会は、解放軍総参謀部直系のシンクタンクで、会長は熊光楷副総参謀長。シンポには熊氏も出席し、基調講演を行った。