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【ドーハ=岐部秀光】湾岸アラブ6カ国で構成する湾岸協力会議(GCC)首脳会議がカタールの首都ドーハで21日、開幕した。米軍の基地提供を巡るカタールとサウジアラビアの対立を背景に、来訪した首脳はオマーンのカブース国王のみという異例のサミットとなった。イラク問題での対米協力などを巡る足並みの乱れが浮き彫りになった。
各国とも反米感情を膨らませる民衆と米政府への配慮の板挟みにある。対米協力には濃淡もあり米軍が武力行使に踏み切れば、湾岸域内の亀裂が広がる恐れがある。
カタールのハマド首長はイラク問題の平和的解決の重要性を強調。「イラクが国連査察団に協力している姿勢は歓迎するが、イラクは制裁解除のためにも国連決議が定める義務を順守しなければならない」と述べた。
イラク攻撃の際の基地提供拒否を米側に伝えたサウジに対し、カタールは国内アルウデイド基地を提供する立場。米軍は今月、同国で大規模な図上演習も実施した。 (23:00)