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(回答先: 国営石油社員に復帰命令 スト続くベネズエラ最高裁 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 12 月 20 日 20:25:13)
12/20 16:02 ガソリン、食料の不足深刻 ゼネスト3週間のカラカ 外経66
共同
南米最大の産油国ベネズエラで、チャベス大統領の退陣を求める
ゼネストが始まって約三週間。首都カラカスでは在庫を持つガソリ
ン販売店が激減、一部のスタンドに長蛇の列ができるなど、市民生
活への影響が深刻さを増している。
「朝六時半から待っているのにまだ一滴も買えない。ストの連中
は必要以上に混乱を起こしているのではないか」。十九日午後、市
南部バルータ地区のガソリンスタンドで順番を待っていた女性ドラ
イバーが恨み節をもらした。
世界五位の原油輸出国で、米エクソン・モービルなど欧米の石油
メジャーをしのぐ世界二位にランクされる石油会社の国営ベネズエ
ラ石油(PDVSA)を持つ同国がガソリン不足にあえぐ皮肉な事
態。当初はストに理解を示した市民の反応も複雑になってきた。
ゼネストにはハンバーガー店のマクドナルドから大手スーパー、
銀行と幅広く参加。食料品も品薄になり、市民は生活防衛のため買
いだめに走っている。
最高裁は十九日、ゼネストによる経済的打撃の「震源」になって
いるPDVSA社員に職場復帰を命じる仮処分を決定。しかし反大
統領派にスト中止の姿勢は全く見られず、事態は混迷の度を深める
ばかりだ。
「チャベスのやり方は完全な独裁者の手法だ。(大統領の座を一
時追われた)四月に少しは謙虚になったと思ったが…」。ストを主
導する労働者連盟のオルテガ議長は同日の記者会見で大統領に対す
る怒りをぶちまけ、混乱の責任を全面的に大統領側に押しつける戦
術に出た。
軍や大統領支持派による市民への発砲と死傷事件が相次ぎ「平和
裏に政権交代を求める」と迫る反大統領勢力には幅広い支持がある
。しかし、同勢力も一皮むけば、以前は腐敗政治の中で政権をたら
い回しにしてきた「旧体制」に属していた事実が、一部の市民を白
けさせているようだ。
カラカスで会員制ニュースレターを発行する米国系ベネズエラ人
のロバート・ボトメ氏は「反チャベス派は大統領が国民の代表とし
てふさわしくないからではなく、彼の政策によって(経済的に)不
利になるから退陣を要求しているだけだ。常に政府に依存する国民
性が今の行き詰まりを生んでいる」と指摘する。(カラカス共同=
新井琢也)
(了) 021220 1602
[2002-12-20-16:02]