現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
【ワシントン19日=永田和男】19日付の米ワシントン・ポスト紙(電子版)は米政府と国連筋の話として、ブッシュ米政権が来年1月最後の週に、対イラク攻撃に踏み切るかどうかの最終決断をする日程を固めたと報じた。
それまでに米国は、イラクが国連安全保障理事会決議に「重大な違反」を行っているとの証拠を示す。今後1か月をかけてイラク側の「重大違反」の証拠を十分に組み立て、安保理内の慎重な国々に攻撃の必要性を納得させる方が、安保理にイラクの決議違反宣言を急がせるより、米国の国際協調姿勢を示すことになって得策という政治判断が働いたという。
1月最後の週という日程は、1月27日(月)が、国連査察団によるイラクの大量破壊兵器についての報告期限となっているのに合わせたものだ。1月末から2月初めの時期は、米軍関係者の間でかねてから、気候的にも攻撃に最適と言われている。
このため米政府は、今月7日にイラクが安保理に提出した大量破壊兵器に関する申告書については、遺漏や矛盾点があるなどとして内容には疑義を示すものの、それだけで攻撃の根拠になる「重大な違反」と宣言することは見送る方針だ。
パウエル国務長官も18日の段階で申告書には問題があると指摘する一方、「我々は国連のプロセスの中にとどまる」とも語って、「重大な違反」の有無については当面、安保理内で引き続き協議する方針を表明している。
(12月19日19:40)