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【ソウル19日=浅野好春】韓国大統領選で与党・民主党の盧武鉉候補への支持を表明していた新党・国民統合21(代表=鄭夢準(チョンモンジュン)・韓国サッカー協会会長)の報道官は18日夜、ソウル市内の党本部で緊急会見し、鄭代表が盧氏支持を撤回したと発表した。盧氏人気が高まった背景には鄭氏陣営の支持があっただけに、投票開始を目前に控えた土壇場での方針転換は、投票に影響を与えよう。
報道官によると、盧、鄭両氏はこの日、そろってソウル市内を中心に遊説していたが、盧氏が「米国と北韓(北朝鮮)が戦ったら、我々(韓国)がやめさせる」などと演説。これを聞いていた鄭氏は、「米国は我々の友邦であり、米国が北と戦う理由はないというのが我々の見方だ。(民主党と国民統合21の)合意に反している」と判断、党として盧氏支持の撤回を決めた。
しかし、これは表面的な理由で、韓国マスコミによれば、実際には遊説の際、盧氏が聴衆に向かって民主党の若手幹部議員2人を「次期指導者」などと紹介したのを、鄭氏が不快に受けとめたことが原因という。聴衆の中に「次の大統領は鄭夢準」とプラカードを掲げた者がいたことから、盧氏が皮肉混じりに言及したという。
鄭氏は、次回2007年大統領選への出馬に意欲的と見られている。事態を受け、民主党の韓和甲代表ら党幹部は統合21本部を訪れ、合意破棄を白紙に戻すよう説得にあたった。盧氏自身もソウル市内の鄭氏の自宅を訪ねて話し合おうとしたが、面会を拒否された。
最大野党ハンナラ党の李会昌候補は同夜、「候補単一化は本来あってはならないもので、壊れるべくして壊れたものだ」と述べた。
両党は今月13日、選挙での協力や政権の共同運営などで合意し、鄭氏が応援演説に加わっていた。北朝鮮核問題で、両氏はもともと政策的には相いれないと見られていた。
(12月19日01:37)