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国際テロ組織アルカーイダの動向を調べている国連安全保障理事会の「監視グループ」(マイケル・チャンドラー委員長)は17日、アルカーイダが「油断のならない大規模な運動」になったと警告、情報収集や金融対策、軍事活動などの広範な戦術で対抗する必要があるとする報告書を発表した。
報告書は、各国が金融面で規制しているにもかかわらず、アルカーイダが国際的な銀行システムを利用して資金を受け取っている、と指摘。アルカーイダの問題を一カ国だけで解決することはできず、広範囲の情報共有や国際的な金融管理システムがなければ世界中で脅威を与え続ける、と強い警戒感を示した。
また、アルカーイダやウサマ・ビンラーディン氏に関する情報について、多くの国が「捜査中」「司法手続きを経ていない」などを理由に国連に提供していないと苦言を述べ、協力を呼び掛けた。
報告書はさらに、中東やアフリカ、南アジア、東南アジアで慈善団体や非政府組織(NGO)を利用した資金収集活動が行われていると強調。これらの地域の政府は慈善活動を厳しく監視することに消極的で、監視組織を設けて調査する必要があると訴えた。
報告書は、アルカーイダが大量破壊兵器などを手にする危険性があるとし「(アルカーイダとの)戦いは全く終わっていない」と結論付けた。(共同)