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(回答先: イラク:油田開発契約に「他のロシア企業受け入れも」 石油相 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2002 年 12 月 16 日 16:02:01)
12/16 16:25 油田契約破棄で関係冷却化 イラク通告にロが態度硬 外信30
【モスクワ16日共同】イラクが世界最大級の西クルナ油田開発
契約の破棄を契約相手のロシア石油最大手ルクオイルに通告したこ
とで、両国関係は一気に冷却化の様相を見せている。ロシアは態度
を硬化させ、米国の対イラク軍事作戦に反対してきた姿勢を変更す
る可能性さえ示し始めた。
イラクはハラフ駐ロシア大使が「破棄はルクオイルの契約不履行
が原因で、ロシアとの戦略的友好関係は変わりない」と主張したも
のの、ロシア側は「イラクの破棄通告決定は政治的なもの」(ロゴ
ジン・ロシア下院外交委員長)としており、対立は避けられそうも
ない。
イラク石油省とルクオイルなどロシアの共同企業体との契約は一
九九七年に結ばれたが、その後ロシアは国連の経済制裁を理由に開
発への協力を凍結。イラクは「契約違反」として非難してきた。
しかし、今回の破棄通告の本当の理由は、フセイン大統領体制の
崩壊後をにらんだ米ロの協議の動きに、イラクが反発したためとの
見方が強い。
共同企業体に入っていたロシア国営石油会社「ザルベジネフチ」
のトカレフ社長はロシア紙とのインタビューで、米国のある企業が
フセイン体制崩壊後の同社のイラク権益維持の保証と引き換えに、
イラクの反体制派を財政支援するよう提案してきたと語った。
同社長は提案を拒否したと述べたが、フセイン後をにらんだ米ロ
の具体的なやりとりが始まっていることが裏付けられた。
ロシア社会政治センターのニコノフ所長(国際政治)は「契約破
棄を恐れ、ロシアがフセイン体制維持に今まで以上に真剣に取り組
むとイラクが考えているとすれば大きな過ちだ」と指摘。有力紙イ
ズベスチヤは、契約破棄は「フセインが自らに死刑判決を下したよ
うなもの」と論評した。
(了) 021216 1625
[2002-12-16-16:25]