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【モスクワ町田幸彦】タス通信によると、ロシアのルミャンツェフ原子力相は15日、イランの核開発問題に関連して、同国初の原子力発電所になるブシェール原発の建設をロシアが従来通り支援していくと述べた。原子力相は「核兵器開発の目的」を米国が指摘したイランのナタンズ、アラクの両核施設とブシェール原発は「何の関係もない」と語り、同原発が民生用であることを強調した。
原子力相は、米シンクタンクが公表したナタンズ近郊などの衛星写真について、「何も判断するものはない」と述べ、「核兵器用の高濃縮ウランやプルトニウム製造を計画している」との米政府の懸念を否定した。さらにロシアが結んだブシェール原発建設契約を破棄させる目的で衛星写真が公開されたとの疑念を示唆した。
ロシアは米国の警戒心に配慮し、同原発の使用済み核燃料をすべて引き取る方針。原子力相は今月中にテヘランでイラン側と核燃料引渡協定を締結する予定だ。同原発は来年末に稼動する見通し。
[毎日新聞12月15日] ( 2002-12-15-20:09 )