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【カイロ15日=平野真一】シリアのアサド大統領は15日、同国大統領として初めて英国を公式訪問し、ブレア首相らと中東情勢などについて協議する。4日間の滞在中、大統領はエリザベス女王、チャールズ皇太子とも会見する予定で、米国から「テロ支援国」に指定されているシリアにとっては西側との関係強化への大きな足がかりとなる。だが、焦点のイラク問題では、米国とともに強硬姿勢を取る英国と、対イラク戦反対の急先鋒(せんぽう)シリアの立場が大きく異なり、合意点を見いだすのは難しい情勢だ。
アサド大統領は13日付英タイムズ紙のインタビューで、対イラク戦は「テロの土壌」を拡大させるとともに、「中東全体が未曽有の事態に突入する」と警告した。シリア消息筋は「首脳会談は英国が対イラク戦にまい進しないよう圧力をかける好機」と位置づけている。これに対し英外務省当局者は、アラブ唯一の国連安全保障理事会メンバーで、イラクと親密な関係も持つシリアが、イラクに大量破壊兵器廃棄を迫るとともに、アラブ諸国の世論取り付けを図ることを期待していると述べている。
(12月15日22:20)