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11/22 17:03 石油権益配慮でロ説得か 対イラクで「紳士協定」 外信63
【ワシントン22日共同】二十二日付の米紙ワシントン・ポスト
は、国連安全保障理事会での対イラク新決議採択で、ブッシュ米政
権がロシアの賛成を取り付けるため、原油価格の維持などロシアの
石油権益を守るとの「紳士協定」を事実上結んだと報じた。
ブッシュ大統領は二十二日のロシアのプーチン大統領との会談を
前に、ロシアの民間テレビNTVのインタビューで「ロシアの権益
を理解している」と述べ、フセイン政権打倒後もイラクでのロシア
の経済権益に配慮することを明らかにした。
同紙によると、決議をめぐる米国との交渉に加わったロシア外務
省高官は「紳士協定」の存在を認め、合意の中心は原油価格を一バ
レル=二十一ドル程度に維持することだと述べた。
この価格はロシア政府の予算策定の基礎となる長期予測額。一バ
レル=二十五ドル前後で推移している原油価格が、世界第二の確認
埋蔵量を誇るイラク原油の「放出」によって急落することをプーチ
ン政権は恐れ、対イラク攻撃に反対してきたという。価格が六ドル
下がると、ロシアの経済成長率は半減すると予測されている。
交渉にかかわった米当局者は同紙に対し「市場の安定を望んでい
る」としながらも、米国政府に市場を左右する力はないとして「協
定」の存在を否定しているという。
ロシアは、三十五億ドルを投資したイラクの油田開発の権益や百
二十億ドルの対イラク債権の確保にも躍起で、同紙はこうした権益
の保護をてこにロシアの賛同を得たとしている。
(了) 021122 1702
[2002-11-22-17:02]