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11/20 16:13 名実ともに欧州と再統合 バルト3国、宿願実現 外信61
【モスクワ20日共同】エストニア、ラトビア、リトアニアのバ
ルト三国にとって、北大西洋条約機構(NATO)加盟は旧ソ連か
らの独立後、最大の外交目標だった。歴史的に欧州との結びつきが
強い三カ国は二○○四年の欧州連合(EU)加盟と合わせ、欧州と
の「再統合」プロセスを名実ともに完了する。
「一九四○年を繰り返したくない」。ラトビアのプンドゥルス外
務次官は、NATO加盟の理由をこの一言に凝縮させる。
バルト三国は、一九三九年の独ソ不可侵条約に付属していた秘密
議定書によって翌四○年ソ連に併合された。米国など西側諸国は国
際法違反として併合を承認しなかったが、市民は半世紀にわたり社
会主義体制下での生活を強いられた。
三カ国は九一年の旧ソ連からの独立後、一貫してNATO加盟を
志向。世論調査でもEUよりNATO加盟の支持率の方が高い背景
には、苦い歴史的教訓とロシアへの警戒感がある。
現実的にも人口計約七百五十万人の三国が、隣接する軍事大国ロ
シアの潜在的脅威から身を守るためには「NATOに入らない方が
高くつく」(チェクオリス・リトアニア外務次官)。NATO加盟
以外の選択肢はなかったのが実情だ。
しかしバルト三国にとって、ロシアとの関係が外交の重要な柱で
あることに変わりはない。プンドゥルス次官は「NATO加盟で、
ロシアがわれわれに関心を払うようになる」と強調。ロシアとの関
係はむしろ強化されるとの自信を示す。
(了) 021120 1613
[2002-11-20-16:13]
11/20 16:34 バルト加盟で亀裂も 滝沢一郎・江戸川大教授 外信75
滝沢一郎・江戸川大教授の話 ロシアNATO理事会設置でロシ
アは表向きNATOの一員になったと表明したが、実際は妥協の産
物だ。NATO内にロシアを歓迎する国は少なく、様子を見ようと
いうのが大勢。NATOは機微にわたる情報をロシアに出していな
いと思う。駄々っ子をあやし、機嫌を損ねず取り込もうということ
だ。
ロシア国内には現段階でのバルト三国加盟は国家安全保障上、致
命的な影響を与えるとの見方もある。ロシアは米ロ協調の中で中央
アジアへの米軍駐留を嫌々承諾したが、欧州でのNATO拡大は容
認できない。まして反ロシア感情が強いバルト三国は一番の急所で
、譲れない。NATO拡大を機に問題が噴出し、ロシアとNATO
が離反する可能性もある。
(了) 021120 1634
[2002-11-20-16:34]