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http://www.asyura.com/2003/war19/msg/189.html
アチェ紛争で和平合意 独立派は武装解除
投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 11 月 19 日 18:48:05:

11/19 17:31 アチェ紛争で和平合意 独立派は武装解除 12月9 外信71

 【ロクスマウェ(インドネシア)19日共同】インドネシア・ア
チェ特別州の独立紛争の和平を仲介する非政府組織(NGO)「ア
ンリ・デュナン人道対話センター」(HDC、本部ジュネーブ)は
十九日、インドネシア政府と独立派武装組織「自由アチェ運動(G
AM)」が和平合意に達したことを明らかにした。和平協定は十二
月九日にも調印される見通し。                
 同センターのスポークスマンによると、合意は、GAMの武装解
除と、国軍・警察の増派部隊のアチェからの順次撤退、同センター
と政府、GAMによる合同停戦監視を骨子とする包括的な内容。 
 約一万人の犠牲者を出したとされるアチェ紛争の和平プロセスは
重大な転機を迎えた。                    
 協定案によると、二○○四年の自治政府樹立のための選挙に「す
べてのアチェ人の構成部分」が参加。GAMは独立要求の棚上げと
引き換えに候補擁立が容認される。              
 政府、GAM、同センターの高官らで構成する合同治安委員会が
和平履行を統括、停戦違反を捜査し「治安回復措置」を取る権限を
持つ。これを補佐するため、軍人を含む外国人五十二人など、計百
五十六人の停戦監視団が展開する。              
 GAMは協定調印一カ月後に、GAMと「第三者」が管理する武
器庫十カ所への武器搬入を開始する。第三者が外国軍部隊となる可
能性もある。                        
 政府はアチェ紛争への外国の介入を拒否してきたが、今回、国軍
幹部の間で、東南アジア諸国の軍人の和平プロセス参加を容認する
意見が出ている。                      
(了)  021119 1731              
[2002-11-19-17:31]

11/19 17:22 アチェ紛争の経過  外信75


 インドネシア・アチェ特別州をめぐる主な経過は次の通り。  
 1976年12月 独立派ゲリラ「自由アチェ運動」(GAM)
が独立宣言                         
 98・5 スハルト政権崩壊、GAMの活動再燃       
 99・11・4 ワヒド大統領が独立是非めぐる住民投票に前向
き発言                           
 11・8 州都で住民投票要求50万人集会         
 2000・5・12 政府とGAMが停戦合意文書に調印、その
後も武力衝突続く                      
 01・4・11 ワヒド大統領がGAM制圧作戦通達     
 02・1・1 同特別州への財政配分増加や、イスラム法施行な
どを定めた自治拡大法施行                  
 1・10 政府がアチェの軍管区復活を決定、GAM制圧作戦強
化                             
 11・19 仲介役の非政府組織(NGO)が包括的和平合意に
達したと表明(ジャカルタ共同)               
(了)  021119 1721              
[2002-11-19-17:22]

11/19 17:20 アチェ特別州とは  外信73

 アチェ特別州 天然ガスを産出するインドネシア・スマトラ島北
西端の人口約400万人の州。かつてコショウ交易で栄え、19世
紀後半から20世紀初めまでオランダの侵略に抵抗したイスラム王
国の歴史を持ち、インドネシア独立戦争の際も貢献、「特別州」と
なった。しかし中央集権的なスハルト政権下で、地元の豊富な天然
資源の利益還元が十分でなかったことなどから独立運動が起き、紛
争に発展。「民主化」を掲げて発足したメガワティ政権下でも独立
派制圧作戦が続き、今年だけで約1600人が死亡・行方不明にな
ったとされる。(ジャカルタ共同)              
(了)  021119 1719              
[2002-11-19-17:20]

11/19 17:32 劣勢で独立要求棚上げ 和平への国際関与で得点  外信72

 【ロクスマウェ(インドネシア・アチェ特別州)19日共同】イ
ンドネシア・アチェ特別州独立紛争の和平合意は、独立派武装組織
「自由アチェ運動」(GAM)の独立要求の棚上げによって多民族
国家維持を図る政府の主張を通す一方で、和平過程への国際社会の
関与を本格化させることでGAMの顔も立てたものだ。     
 合意の背景には、国軍の作戦によってGAMが軍事的に追い込ま
れている現実がある。GAMは今年一月、シャフィ司令官を国軍に
射殺され、現在はマナフ司令官がいるとみられる拠点を包囲されて
いる。                           
 GAMのゲリラ戦や、独立の是非を問う住民投票の要求は、東テ
ィモールの独立運動のように欧米世論を引きつけられず、外交的に
も行き詰まっていた。                    
 一方で約四万人を作戦に投入する国軍・警察の経費は、財政難の
政府には重い。東ティモール型の多国籍軍や国連の介入ではない、
非政府組織(NGO)のアンリ・デュナン人道対話センター(HD
C)主導の和平プロセスには乗りやすかった。         
 「対テロ戦争」を進める米国にとっても、戦略の要衝マラッカ海
峡に面し、敬けんなイスラム教徒の多いアチェの不安定化は望まし
くない。八月には米国のジニ中東特使が「HDCの活動」の一環と
してアチェを訪問した。                   
(了)  021119 1731              
[2002-11-19-17:32]

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