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『亜空間通信』433号(2002/11/18)
【カナダの大学で反ユダヤ主義の脅し背景パレスチナ・アフガン問題集会禁止騒動】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
ああ、ついに歴史の曲がり角で、必然的かつ法則的に出現する「学園の言論の自由」を巡る政治的騒動が、まさに画期的な、激発の時期を迎えたかのようである。
ああ、わが青春の血が騒ぐ。
というのは、まずは一昨日(2002/11/16)、阿修羅戦争19掲示板に、以下の共同通信の薄味記事の投稿が載ったのである。
[以下、引用]
http://12.158.188.14/2003/war19/msg/112.html
大学構内での中東論議禁止 カナダで問題化
投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 11 月 16 日 23:36:43:
11/16 10:24 大学構内での中東論議禁止 カナダで問題化 外信35
【ニューヨーク15日共同】カナダの大学が暴力事件につながりかねないとして、構内で一般に公開される場での中東問題論議を禁じ、裁判所もこれを支持したため、学生団体や政治家、マスコミが「言論の自由の侵害」と反発している。
モントリオールからの報道によると、地元裁判所が十五日、言論の自由も無制限ではないとして、コンコルディア大学が出した禁止措置を支持する決定を出した。
同大学は九月、イスラエルのネタニヤフ元首相の学内での講演が、パレスチナ支持勢力による抗議行動や警官隊との衝突で中止に追い込まれたため、三カ月間の禁止措置を実施した。
これに反発する学生自治会は、野党の国会議員らを招いて構内で中東紛争に関する討論会を計画。混乱を恐れる大学側は、裁判所に禁止措置続行を命令するよう求めていた。
(了) 021116 1024
[2002-11-16-10:24] [引用終わり]
この記事の投稿に対して、私は、以下の質問を発した。
[以下、引用]
http://www.asyura.com/2003/war19/msg/122.html
「中止」経過を問う:Re: 大学構内での中東論議禁止 カナダで問題化
投稿者 木村愛二 日時 2002 年 11 月 17 日 03:37:29:
(回答先: 大学構内での中東論議禁止 カナダで問題化 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 11 月 16 日 23:36:43)
この問題の前段、「ネタニヤフ元首相の学内での講演が、パレスチナ支持勢力による抗議行動や警官隊との衝突で中止に追い込まれた」という経過説明は、いかにも日本の大手メディアの社内教育を受けたエリートによる「客観報道」めく表現であるが、「抗議行動」の実情、「警官隊」の大学構内への「導入」、「中止」の「決定」と「命令者」など、まったく経過不明である。[引用終わり]
この私の質問に対して、以下の匿名投稿者の回答があった。
[以下、引用]
http://www.asyura.com/2003/war19/msg/134.html
Re: 「中止」経過を問う:Re: 大学構内での中東論議禁止 カナダで問題化
投稿者 かなな 日時 2002 年 11 月 17 日 16:17:37:
(回答先: 「中止」経過を問う:Re: 大学構内での中東論議禁止 カナダで問題化 投稿者 木村愛二 日時 2002 年 11 月 17 日 03:37:29)
いや、一応、それっぽいことがあったみたいですよ。9月に。なんだか、熱い大学みたい。
裁判所の判決で中止に追い込まれた講演は、なんとRobert Fiskを招いて、だったようです。Fiskのコメントは昨日現在では取れていないと。
きっと、説得力あったら尚騒ぎになるから困ったんじゃないですかね、カナダも。カナダが自粛しているというより、隣が怖いんだもの。[中略]
上記のURLの記事の重要な部分は、最後に論評を加えて紹介する。掲載紙と題名は以下である。詳しくは、上記のURLを叩いて、ご自分の目で見られたい。
TRONTO STAR
Nov. 16, 2002. 08:22 AM
Speakers barred from campus
Injunction stops talk on Mideast[中略][引用終わり]
前出のRobert Fiskこと、ロバート・フィスクは、博士号を持つイギリスの独立系記者で、中東の専門家、アフガン侵略開始の時には、タリバンを取材していた。イギリスの賞を取っている。いわゆる反戦系に大もて中。しかし、私は、子供じゃあるまいし、彼を絶対視などはしない。共同通信出身で芥川章受賞者の辺見庸あたりの水準と判断しているが、詳しくは以下の電網宝庫参照。
http://www.dfn.org/voices/afghanistan/fisk-dfninterview.htm
Report from Afghanistan
さて、最初に記した「学園の言論の自由を巡る政治的騒動」に関しては、記憶の鍵言葉で電網検索したら、直ちに以下の格好の電網宝庫記事が得られた。
[以下、引用]
http://www.zdnet.co.jp/internet/links/02/20.html
今日は何の日/2月20日は何の日[中略]
学生劇団の公演に私服警官が潜入し裁判にまで発展した「東大ポポロ事件」起きる(1952)[中略]
●プロレタリア作家の小林多喜二,築地署で虐殺される。31歳(1933)
[中略]
1952年(昭和27)の今日,東大*1ポポロ事件が起こった。特高警察の拷問により,1933年2月20日に築地警察署で死去したプロレタリア作家,小林多喜二*2の命日を記念して,この日,東京大学*3の公認団体である学生劇団ポポロ座が,同大内で演劇発表会を行っていた。芝居の題材は,国鉄(当時)の労働組合や共産党に大打撃を与えた謎の事故,松川事件*4だったという。
ところが300名ほどの観衆の中に,私服警察官4名が潜入していることが,学生たちにより発見され,騒ぎになった。警察官のうち3人が学生に捕まり,謝罪文を書かされ,警察*5手帳を取り上げられた。その手帳からは,警察が大学*6の教職員や学生運動の指導者などの活動や,思想的傾向に関する調査などを,長期的に行っていたことが判明したという。
この事件の翌日,警察は大学*7に連絡することなく構内に入り,学生を逮捕。警察手帳を取り上げる際,警察官の両手をおさえ,洋服の内ポケットから手帳を取り出すなどの行為があり,これが「暴行」にあたるという理由だった。東大*8側は警察官の潜入そのものが不法であるとし,学生の釈放を要求。ポポロ事件は大学*9の自治,学問の自由を争点とした,社会的な問題に発展した。
学生*10たちは,警察に暴力行為で起訴されたが,1954年の第一審判決,および1956年の第二審判決では,警察官の学内立ち入りが違法行為であり,学生側の行為は法令上正当であるとして,無罪となった。しかし1963年の最高裁*11差戻しの後,東京地裁は1965年,一転して学生に有罪判決を下した。大学での学生集会が,学問,研究のためのものではなく,政治活動などにあたる場合,警察が立ち入っても大学*12の自治の侵害とはならないというのが,その理由だ。
その後の控訴,上告はいずれも棄却され,1973年,学生の有罪が確定した。この事件*13は,発生から20年以上たって,ようやく終結を迎えたことになる。
[引用終わり]
この「ポポロ劇団」事件は、朝鮮戦争と同時期の言論弾圧の象徴であった。最高裁での敗訴決定ではあるが、その間の広い戦いによって、しばし、「学園の言論の自由」を守ったのである。戦前には、今のへなちょこ野党の党首の父親、鳩山某が文部大臣の時代に「京大事件」があり、「学園の言論の自由」が侵され、以後、戦争への道をまっしぐらとなったのである。カナダの大学騒動は、このような時代背景の象徴である。
しかも、以下に重要部分のみを紹介するが、背景には、このところ私が命懸けで戦い続けてきた「ホロコースト」の大嘘を背景とする「反ユダヤ主義」の脅しによる欧米での言論圧殺が潜んでいるのである。その表面化である。
さらには、「ユダヤ人」の人権運動家までが、シャロンを批判し、この学生たち、教師たちの戦いへの支持を表明しているのである。
[以下、一部のみの引用]
moratorium on all debate regarding Israel and Palestine
"We're here to say we won't be silenced," Robinson, the NDP foreign affairs critic, told the cheering crowd.
In an interview, Robinson called the injunction "an outrageous assault on freedom of speech." He suggested the university was afraid of losing money in donations from pro-Israel corporations.
Human-rights activist Judy Rebick, a Jew, said Jewish groups who accuse Robinson and all other Palestinian supporters of anti-Semitism are not speaking for all Jews. She said there are "hundreds of thousands of Jews in Israel, and around the world, who believe the policies of (Prime Minister) Ariel Sharon are not just causing terrible suffering to the Palestinian people but are a catastrophe for the Jewish people of Israel."
In a column last month, Fisk wrote: "In much of the Western world, a vicious campaign of slander is being waged against any journalist or activist who dares to criticize Israeli policies or those that shape them. The all-purpose slander of `anti-Semitism' is now used with ever-increasing promiscuity against anyone ... in an attempt to shut them up."
[引用終わり]
ああ、ああ、この間、私に逆らい続けてきた実に間抜けな日本の偽善系へっぽこ自称左翼、自称平和主義者どもよ!
カナダの味噌汁で面(つら)、ああ、あ、洗って、出直して来い!
以上。
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木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は自称"嘘発見"名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す生涯水泳選手。
木村愛二書店(↓):木村愛二作品の本とヴィデオを電網宝庫で特価販売
http://www.jca.apc.org/~altmedka/hanbai.html
(2002.11.12.ヒット数4,953)
E-mail:altmedka@jca.apc.org
URL:http://www.jca.apc.org/~altmedka/
(2002.11.12.ヒット数80,000突破!)
altmedka:Alternative Medium by KIMURA Aiji
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電網速報『亜空間通信』(2001.09.01.創刊 2002.11.18.現在433号発行済)
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