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(回答先: Re: 保守本流 投稿者 ×× 日時 2003 年 3 月 18 日 19:44:05)
保守本流には、二つの系統があります。
自由民主党結党時における旧自由党と旧民主党に始まる二つの潮流といえます。結党前の選挙時勢力112(自由党)185(日本民主党)から見られるように自主憲法制定を始め講和後の独立国家としての主権確立を政綱に掲げ、鳩山総裁・岸幹事長の民主党派が主導する形で結成されました。古賀前幹事長の保守本流発言は、吉田茂自由党派の流れを汲む現在の自民党多数派勢力(橋本・堀内)を念頭されたものと思われますが、保守本流ではあるが自民党結党の本流ではないと言えると考えます。また、吉田茂本人は保守合同にあたり無所属となり結党には参加していません。
むしろ小泉首相の父、小泉純也は日本民主党に所属しており、小泉首相こそ保守本流と自民党結党の本流の流れを汲んでいるといえます。
ちなみに自由党所属は(吉田茂)池田勇人、佐藤栄作、田中角栄、大平正芳、鈴木善幸、橋本龍伍、小沢佐重喜、加藤精三など、日本民主党所属は鳩山一郎、岸信介、河野一郎、福田赳夫、中曽根康弘、小泉純也、今松治郎(森前首相が秘書)などが現政治家につながる顔ぶれ。
田中・大平の自由党系は親中国で北朝鮮問題でも宥和的、吉田
ドクトリンと言われる軽武装・経済優先政策を進めてきたのに対し、日本民主党系は岸信介が憲法改正、安保改定、偏向教育の是正の三つの改革に取り組んだが安保条約改正を果たすのみで退陣することになる。以後日本は自民党の長期単独政権と米ソ冷戦のなか国の安全保障を日米安保に委ね、経済成長路線を突き進み、自民党結党の綱領実現を棚上げし、日本人拉致という国家主権侵害に対しても適切に反応出来ないほどナイーブな国となってしまった。
岸は真の主権確立の達成を念願しつつ、「(いまの日本の状況では)安保改定の評価には50年かかるかも・・・・」とこの世を去った。岸の孫、安倍晋三官房副長官の拉致問題に取り組む姿勢が初心を忘れた自民党に「戦後ボケ解消」の妙薬となることを期待したい。