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政財官界に値上がり確実な未公開株がばらまかれたリクルート事件で、贈賄罪などに問われた元リ社会長江副浩正被告(66)を懲役3年、執行猶予5年とした東京地裁判決について、東京地検は14日までに、東京高検などと協議し控訴しない方針を固めたもようだ。
一貫して無罪を主張していた江副被告も控訴しない方針。控訴期限の18日で1審判決が確定する。
藤波孝生元官房長官(70)らほかに起訴された11人も既に執行猶予付き有罪が確定しており、戦後有数の疑獄事件の刑事裁判は、摘発から約14年ですべて終結する。
検察側は実刑を求めていたが、控訴審で実刑判決を得られる確実な見通しがない上、初公判から13年余が経過。裁判迅速化への社会的要請なども考慮して、控訴を断念したとみられる。