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「失神ゲーム」と呼ばれる危険な遊びが、子どもたちの間で流行している。胸などを強く圧迫してもらい、意識が薄れる感覚を楽しむというものだ。東京都内では小学生がけがをしたことがわかって問題化し、教育委員会も注意を呼びかけた。欧米ではすでに死者も出ている。
東京都練馬区で今月中旬、小学5年生の男子(11)が初めての失神ゲームで大けがをした。下校途中に友だちから「試してみたいことがある」と誘われた。言われるままの格好をして胸を強く押された。すると、一瞬のうちにその場で気を失って顔を地面にぶつけた。あごを打ち、歯が4本抜けたという。
驚いた母親(41)の通報を受けて学校側が調査したところ、近隣の中学校の生徒らから「面白い遊び」として小学生に伝えられ、一部に広まっていたことが分かった。
このため、区教委は20日、「生死にかかわる危険性がある」として注意と指導を呼びかける通知を区内の全小中学校に送った。
事故は今回が初めてではない。91年、北海道釧路市で、胸を押さえることで「幻が見える」と中学生の間で広まり、失神して通院した女子生徒もいた。同じ年、福島県内で中学1年の男子生徒(当時12)が体育の授業中に倒れて死亡したことをめぐって両親が「失神ゲームで同級生に首を絞められた」と市を訴えたこともある。
名古屋市では98年、中学2年の男子生徒が失神して倒れ、前歯を折った。同市教委の担当者(53)によると、市内の3校で流行しており、禁止するよう各校に指導したらやがて静まったという。「口コミで伝わっては消える。そうした繰り返しのようだ」と話す。
教育関係者らによると、都内の中学校では20年余り前にも同じ遊びがはやったことがあり、愛知県では40年ほど前にも見聞きしたことがあるという。
海外でも社会問題化している。
英国では、王族も通う名門校で約3年前、15歳の少年が「気絶遊び」をしていて急死した。遊びは、この少年が「すごい快感が味わえる」と仲間に広め始めたという。
仏では00年までの5年間に少なくとも子ども10人が死亡している。米国でも今年4月、14歳の少女がこうした遊びで亡くなって騒ぎになったという。 (20:04)