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11月15日、19:00より、現場近くの小学校で、「さがみ縦貫道路工事現場において発見された不審物の分析結果等に関する説明会」が、約1000名の地元民、マスコミに対して行われた。国土交通省、神奈川県、寒川町の主催だったが、事故の被災者の主治医の話が終わり、質疑応答が始まると、終戦当時、尋常小学校3年生だったという男性が、「兄弟で池で泳いでいて、浮かんでいたイペリット弾によって、口などに被災し、いまだに後遺症に苦しんでいる」と告白し、会場内に戦慄が走った。また、「旧相模海軍工廠跡地23万平方メートルのうち、現在、20万平方メートルは工業団地になっているが、敷地内にはあらゆる化学兵器が埋められている事を前提に考えるべきだ」「化学兵器・毒ガス・発煙剤・風船爆弾などが幅広く製造研究されていたが、終戦で、廃棄のドタバタ劇があった」「イペリットでよかった。サリン、シアン化ガスが出てくる可能性もある」「8年前の環境アセスメントでの住民による危険性の指摘にも国側は馬耳東風だった」等と痛烈に批判した。これに勢いを得たかのように、住民たちは、口々に、「国土省は、一体、測量・地質調査をしたのか?まじめに考えているのか?『不審物』ではなく、『化学兵器』である。大丈夫だと言われても信用できない。防衛庁の見解が聞きたい」「1ヶ月以上、700立方メートルもの残存土を放置しておいて、いまさら、ブルーシートをかける事を考えるのなら、先ずは、土壌検査の方が優先されるべきだ」などと、批判があいついだ。衆院のあべともこ氏は、「厚生労働委員会で、治療費は、何十年にも渡るので、労災だけでは足りず、恒久的な援助が必要である事を大臣に訴えた。また、国際機関の査察に関しては、現在、内閣はその方向に動いてはいない事を指摘したい。」と話していた。