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<地震>初期微動で震源など4秒後に速報 気象庁が新システム
気象庁は、地震波の初期微動(P波、縦波)の波形から地震の規模や震源を瞬時に推計し、P波到達の4秒後には鉄道会
社などに速報できる防災システムを世界で初めて開発した。今年10月までに東海、東南海、南海地震で大きな被害が予想
される地域の計80カ所に専用の新型地震計を設置し運用を始める。従来の地震計を使ったシステムに比べ処理速度が大幅
にアップ。大きな揺れを伴うS波(横波)の到達前に電車を止めるなどして、被害を最小限に食い止める効果が期待でき
る。
同庁はこれまで、全国180カ所の地震計が観測したP波データなどをコンピューターに集約。複数のデータから震源や
規模を割り出し、テレビ局などに連絡していた。しかし、データ処理だけで数十秒かかるため、実際に連絡できるまでにS
波が到達してしまい、鉄道会社などと連携した防災システム構築の障壁になっていた。
新型地震計は、1カ所で東西、南北、上下の3方向の波形を読み取り、比較することで震源や規模を推計できるように改
良した。計算の所要時間は2〜4秒と従来の10分の1程度。東海地震の場合、S波が名古屋市に到達するのに30秒、東
京都で50秒。東南海、南海地震では、大阪市へのS波到達が約30秒後とされており、いずれも緊急対応が可能となる。
速報は東京、大阪、福岡の3カ所を経由し、鉄道会社や自治体に対し、専用の受信態勢が整い次第送る。将来はガス、電
力会社、病院、テレビ局などにも提供し、ライフラインや患者の安全確保、緊急放送に活用してもらいたいとしている。
気象庁地震火山部は「とりあえず、速報性を優先したシステムだが、今後、更に精度を上げ、被害をより軽減できるよう
にしたい」と話している。 【脇田顕辞】
●ことば=地震波
先に伝わる縦揺れの初期微動(P波)と、遅れて届く横揺れの主要動(S波)があり、S波が大きな被害をもたらすこと
が多い。P波の速度は秒速約7キロ、S波は約4キロ。震源から100キロの地点では、P波がS波より約10秒早く到達
する。(毎日新聞)
[1月7日3時21分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030107-00000123-mai-soci