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本県沿岸で潮位上昇 気象台「地震前兆ではない」
27日、須崎漁港など県内数カ所で潮位が急に上がるなど異常潮流の情報が寄せられた。一
部では「地震の前兆では…」という声もあり、県消防防災課も情報収集。気象台など関係機関
に照会したが、今のところ地震をうかがわせるデータは入っていない。
須崎市役所や同市内の漁協に入った情報では、須崎湾内で午前11時から正午ごろにかけ
て、潮位が急に上昇。「0・5―1メートルほど上がった。一部では海水が濁り、いつもとは
明らかに様子が違う」(地元漁業関係者)状況だった。また別の漁業関係者は「須崎沖で東か
ら西にかけて、『ゴーッ』と川のように速い潮だった」という。
土佐清水市の竜串漁港では、午前8時ごろから同9時ごろにかけて潮流の変化が見られた。
地元の男性によると、漁港入り口で渦巻きのような状態ができ、4、5分ぐらいの間隔で潮の
満ち引きがあった。0・5メートルほどの潮位の上下があり、漁港奥では海水は濁ったとい
う。
室戸市の三津漁港や室津漁港でも、午前9時半―10時にかけて急に潮が引いたり、逆に勢
いよく入り込んできた様子が目撃されていた。
高知地方気象台によると、須崎を除き、観測した潮位の平年差の最大は28センチ。原因は
はっきりしていないが、「地震につながるものとは考えていない」と指摘。高知市の水産総合
研究センター中央水産研究所は「現在、黒潮が足摺と室戸の両岬近くを流れており、土佐湾全
体の水位が高めであれば、それが原因の可能性もある」としている。
http://www.kochinews.co.jp/0212/021228headline08.htm