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12/16 16:55 世界は史上2位、日本5位 温暖化で気温上がる 0 社会68
共同
気象庁は十六日、二○○二年の世界と日本の平均気温の速報値を
発表した。世界の平均気温は平年(一九七一―二○○○年の平均)
より○・五八度高く、統計が始まった十九世紀末以降、二番目の暖
かさ。日本も平年より○・五七度高く、史上五番目だった。
世界と日本の高温傾向は九○年ごろから顕著になっており、同庁
は「二酸化炭素などの増加に伴う地球温暖化の影響がはっきり出て
いる」としている。
気象庁によると、これまで世界の過去最高だった九八年はエルニ
ーニョの影響を強く受けたとみられているが、今年の場合、気象上
の特異な現象はなかった。年の前半に北半球で高温が続き、特に一
月からアジアとヨーロッパで続いた異常高温が平均値を上げたとい
う。
日本でも年前半の高温傾向が目立ち、三月の気温が特に高く、サ
クラの開花が例年になく早かった。
日本の気温は九八年以降三年連続して下がっていたが、今年は昨
年より○・二四度上昇。「上位六位はすべて九○年以降の年で、長
期的な高温傾向は変わっていない」(同庁)という。
この統計は、気象庁が世界各地域でデータが信頼できる千地点以
上の平均気温と平年値との差を計算。国内は、都市化や観測所の移
転などによる影響が少ない網走(北海道)など十七地点の観測デー
タをまとめている。
(了) 021216 1655
[2002-12-16-16:55]