現在地 HOME > 掲示板 > 不安と不健康3 > 131.html ★阿修羅♪ |
|
Micro Wave News Jan/Feb 2003 の概要です
作成:2003-3-1 三浦
*Swedes Find GSM Radiation Causes Nerve Damages at Very Low Doses.
スウェーデンの最近の研究、雑誌(Environmental Health Perspectives)に
投稿されて査読中であるが、アブストラクトがWEBに公開されている(雑誌
の会員になれば、全文をダウンロードできる)。
携帯電話からの電磁波(電波)の暴露で、0.02W/kgという現在の規定
2W/kgに比べると100分の1という低レベルの暴露で、ねずみのBBB
(脳関門)に影響が出た。
注:このアブストラクトは、このメモの末尾に転載してあります。
*1993 FDA memo
アメリカのFDAは、1993年当時、「携帯電話などのマイクロ波は健康影響
を及ぼす恐れがある」という内部資料を作成していた。この内部資料を情報公
開法に基づいて入手した。
注:このFDA報告に関して、延々と紹介されている。10年前の報告を云々し
てもあまり意味はないと思うが、、、、
*NAS-NRA Panel Says PAVE PAWS Data Inadequate To Judge Safety, But No
Decision on Need for Epidemiological Study
アメリカのCod岬の住民のがん増加の原因は、1980年以来運営されてきてい
るレーダの為といっている。レーダは420−450MHzの周波数でピーク
電力が582kWである。
因果関係の立証までいたっていない。疫学調査をおこなうことにもなっていな
い。
*Australian Concede Error in Cell Phone Cancer Paper.
オーストラリアの研究で、携帯電話の電磁波はねずみにがんを増発しなかっ
たという研究に関して、色々とけちをつけている。
*EMF and Chemical Together Increase Brain Cancer Risk
スウェーデンの勤労者に関する疫学調査、2mG以上の電磁波暴露と化学
物質の複合暴露によって癌のリスクが増加していることがわかった。
Gliomas(神経膠質腫)に関しては有意なリスク(50%増加)がある
が、meningiomas(髄膜腫)に関してはリスクの増加は見られない。
*Catholic School Seeks to Silence Opponent in Power Line Fight
前号にある記事の続報。
送電線の近傍に建設されるカソリックの学校に対して、Planning Boardは
建設差し止めとしたが、その上部機関であるCity Councilは決定を靴がし、
建設を許可した。
学校は、建設反対を唱えている人に対して、裁判に訴えると脅して、
黙らせた。
参考:前号の記事
Power Line Concerns Put School on Hold in Canada
カナダのEdmontonでは、送電線の近くに建設を予定していた学校建設が、
低周波磁界強度1−2mGであるが、電磁界の健康影響を恐れる声の為に、
建設が中止となった。IAECの低周波磁界の発がん性判定2Bが論拠と
なっている。学校側は問題ないとして、建設続行に関して裁判に訴える予定。
*最近の研究から
*E. van WijnGaaden " An Exploratory Investigation of Suicide and
occupational exposure" Journal of occupational and environmental
medicine Jan. 2003
死亡診断書の記載と職業から暴露を推定して研究、20歳から35歳の若い人に
限って、電磁波暴露が自殺のリスクを増加されている、1.5倍。
*Chung-Yi Li "association between occupational exposure to power
frequency electromagnetic fields and amyotrophic lateral sclersis
(ALS): A review:" American Journal of Industrial Medecine Feb.
2003/03/01
ALS(筋萎縮性脊髄側索硬化症)と職業的な電磁は暴露に関する研究の
レビュー。
研究によれば、電力会社従業員はALSへのリスク6.7倍と高いが、電磁界暴
露との関係ではリスクは0.6と小さい。今後の研究では電磁界暴露だけでは
なく、電撃に関しても研究する必要がある。
*Hot Pocket
耳に近づけて使用した場合の携帯電話のSARは低く抑えられているが、
ワイシャツのポケットに入れておいた状態では、耳に近づけた場合の
2倍から7倍のSARとなるという計算結果が出た。
O. Gandhi et alらの研究で Physics in Medicine and Biology 2002年12月
号に掲載
以上
*************
Journal of the National Institute of Environmental Health Sciences
Environmental Health perspectives
論文名:Nerve cell damage in mammalian brain after exposure to
microwaves from GSM mobile phones GMS携帯電話のマイクロ波暴露に
よる哺乳類の脳機能障害
研究者:Leif G. Salford1, Arne E. Brun2, Jacob L. Eberhardt3, Lars
Malmgren4, Bertil R.R. Persson3
Abstract 概要
The possible risks of radio-frequent electromagnetic fields for the
human body, is a growing concern for the society.
無線周波数電磁波の人体暴露によるリスクが社会にとって大きな関心事になっ
てきている。
We have earlier shown that weak pulsed microwaves give rise to a
significant leakage of albumin through the blood-brain barrier (BBB).
我々は過去の研究で、微弱なマイクロ波電磁界によってBBB(脳関門)を
通り抜けるアルブミン(たんぱく質の一種)が増加することを見出している。
Now we have investigated whether a pathological leakage over the BBB
might be combined with damage to the neurons.
今回は、病理学的に、脳関門を透過することによるニューロンの障害を調査し
た。
Three groups of each 8 rats were exposed for 2 hours to GSM mobile
phone electromagnetic fields of different strengths.
8匹のラットの群に、異なる強度の携帯電話の電磁波を2時間暴露した。
We found, and present here for the first time, highly significant (p
<0.002) evidence for neuronal damage both in the cortex, the
hippocampus and the basal ganglia in the brains of exposed rats.
暴露したねずみの脳の海馬などに有意に高いニューロンの障害が検出された。