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耐性菌が増え子供の病気が深刻に
抗生物質が効かない耐性菌が増え、子どもの一般的な病気が深刻になるケースが増えている。仙台市の小児科医寺沢政彦さん(49)が、抗生物質の多用や耐性菌が身体に及ぼす危険性を指摘し、対処法などを親向けに分かりやすく書いた「抗生物質で子どもの病気が治せない」(リヨン社)を出版した。
抗生物質は病院で処方される風邪薬などに入っているほか、病気予防と成長促進目的で家畜や農作物にも投与され、食事を通しても体内に入る。
寺沢さんは「抗生物質を多用すると細菌が耐性を得る。新たな抗生物質が開発されても、さらに耐性を強め、いずれ効かなくなる」と説明。
「耐性菌により、子どもの風邪やとびひなどが長引くほか、髄膜炎などが抗生物質で治せなくなる」と警鐘を鳴らしている。
耐性菌は保育園や幼稚園を通じて抵抗力の弱い乳幼児に広まるとみられ、子どもの中耳炎の85%以上は肺炎球菌などの耐性菌が原因という。
寺沢さんは「抗生物質入りの薬を安易に投与したり服用しないなど、小児科医や個人の意識改革も必要。国も危機感を持ち、家畜や農作物への抗生物質の投与を規制すべきだ」と指摘している。