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千葉大大学院医学研究院の野田公俊教授(病原分子制御学)は19日、アサヒビールとの共同研究で、ビールの原料ホップから抽出されるホップ・ポリフェノールに、病原性大腸菌О157が生み出す毒素を無毒化する効果があることを確認した、と発表した。О157の毒素を無毒化する物質の発見は世界初という。
О157は感染し腸までたどりつくとベロ毒素を分泌する。О157自体は抗生物質で治療できるが、分泌されたベロ毒素が体内の細胞を破壊し、激しい出血性下痢や腎臓など臓器の障害を引き起こす。
野田教授らは、ホップの葉の中にあるポリフェノールに着目。ウサギなどの動物実験で、ポリフェノールがベロ毒素の分子構造と結合して酵素活性を抑え、細胞を壊す働きを食い止めることを確認した。実用化されれば画期的な治療法になる可能性があるという。
ただし、ビールのホップ成分は、苦みをつけるためのルプリンという別の物質。ビールを飲んでも治療効果はないという。