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花粉症やぜんそくなどのアレルギー疾患になりやすい体質の若者が急増し、20代前半では9割近くが「アレルギー予備軍」であることが、国立成育医療センター研究所や東京慈恵会医科大などの調査で分かった。各国の調査では最高でも6割程度で、今回の結果は突出している。
研究グループは「70年代後半生まれの学生は、抗生物質によって細菌感染が少なくなるなど、子供の生活環境が大きく変化した時期に幼少期を送っている。これだけ多くのアレルギー予備軍がいるのは驚きだ」と話している。
同研究所は00年から昨年にかけ、アレルギーの仕組みを遺伝子レベルで研究する予備調査の目的で、慈恵医大の20代前半の学生計258人の血液を採取。スギ花粉やダニ、ガのりん粉など14種類のアレルギーの原因物質(抗原)に対する抗体が含まれているかどうかを検査した。この抗体の値が高い「陽性」の人は、アレルギー疾患を起こす可能性のある体質といえる。
検査の結果、スギ花粉に対し陽性と判定されたのは187人(73%)、ダニは154人(60%)。なんらかの抗体に陽性反応があった学生は223人(86%)に上った。アレルギー体質が決まるといわれる乳幼児期を大都市(人口100万人以上)で過ごした人は92%が陽性で、中小都市出身者(約80%)より多かった。
医薬品メーカーが社員約50人を対象に行った別の検査でも、20代の陽性者は88%で、同様の傾向を示しているという。
別グループによる過去の日本人学生の調査では、陽性の人は78年で2割、91年でも4割程度にとどまっていた。
また、ニュージーランドの研究グループが昨年発表した21歳の若者を対象にした調査では、陽性が65%だった。デンマークやスウェーデンなど欧州諸国での同種調査では30%前後という。 【金田健】