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●着色料でADHDに?
FDAは「人工物」と表現する合成着色料だが、NPOは「石油製品」と呼ぶ。その成分には、微量とはいえ、有毒物質や重金属が入っている。例えば最近人気の高い青色1号は、着色料の認定化学成分表によれば、「青色素、塩化物、硫酸、硫酸化ベンズアルデヒド、硫酸化ベンズルスルフェン酸、クロム、鉛、ヒ素、水銀」などとある。
米国小児科医師会は97年、それまでの研究例を総合的に判断し、着色料の危険性について声明を発表した。曰く、
「黄色5号には深刻な副作用があり、特にアスピリン過敏症の人には喘息症状などを起こす危険性がある。アスピリン過敏症の人には青色1号、同2号も危険だ。青色2号はかぶれも起こし危険だ」
認可済み着色料は安全だとする立場のFDAでさえ、黄色5号に関しては、「1万人に1人以下の割合で蕁麻疹を起こす。過敏症の人は避けた方がよい」と指摘する。これは、スナック菓子、飲料、クッキー、シリアル、マカロニと多用されている。
また、「少量の使用なら問題はない」とする赤色3号について「マウスでは甲状腺腫瘍をもたらす」と認めている。ただし、基本的には動物実験は人間にはあてはまらないとの立場だ。
一方で、着色料など食品添加物が注意欠陥多動性障害(ADHD)に関係していると指摘する研究もある。米国では現在、未成年者の3〜18%がADHDと診断され、その多くが抗精神病薬を服用しており、社会問題となっている。
●「着色料で知育障害も」
米国立衛生研究所が「人工着色料と多動性や知育障害の明らかな因果関係は実証されていない」と発表したのは82年。
だが、前出の米国小児科医師会の声明は「着色料や添加物が、ADHDの症状を悪化させるかどうかについては、肯定する研究結果も否定論もある。確実に証明できないため、化学物質過敏症の人は着色料は避けるべきだ」と、両論を併記。エール大学医学部の小児神経学者、ベネット・シェイウィッツ博士は、着色料とADHDとの関連を指摘、こう警告する。
「子供が日常的に摂取している青、緑、赤、黄、オレンジの5色を摂取したマウスでは、多動性と知育障害の兆候がみられた。着色料が発達中の生物に与える影響は大きく、新生児では活動性を明らかに変化させる」
また、英国食品基準局が委託した研究でも最近、「食生活から着色料と添加物を抜くことで、子供の多動的な行動が大きく変化する可能性がある」との結論が出た。
277人の3歳児に2週間は添加物入りを、残り2週間は無添加の飲料を飲ませる実験だ。添加物は黄色5号、黄色6号、赤色10号、アシッドレッド18、保存料の安息香酸ナトリウム。「邪魔をする」「ものを弄ぶ」「他人が嫌がることをする」「落ち着いてベッドに入らない」「集中力がない」「かんしゃくもち」といった項目で親に観察、記録してもらった。「明らかに違いを感じるほどの影響があった」と分析している。
http://www.asahi.com/column/aic/Mon/d_aera/20030113.html