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東京電力は21日、下水道の汚泥から出るメタンガスを使った「バイオマス発電」を2004年度から始めることを明らかにした。バイオマス発電ではベンチャー企業や石川島播磨重工業などが本格的な実用化に向けて準備を始めているが、電力会社で参入するのは東電が初めて。電力会社の参入により、今後、新エネルギーの分野でも競争が激しくなりそうだ。
バイオマス発電は、微生物の力で食品ごみや汚泥などを発酵させ、発生するガスで電気を起こす。火力などより発電効率は劣るが、ごみの処理にも役立ち、C(O2)(二酸化炭素)の発生も抑えて地球温暖化対策としても有望視されている。
東電は東京都下水道局が募集したPFI(民間資金を活用した社会資本整備)事業に三菱商事と共同で応札し、大田区にある森ヶ崎水処理センター内に3200キロ・ワットのバイオマス発電所をつくる。発電した電力は当面は施設内で使い、メタンガスを効果的に集める技術を高めたあとで商用化につなげる考えだ。
来年1月の新エネルギー利用法の施行に伴って、来年4月から、電力会社は発電する電力の一定割合をバイオマスや風力などの新エネルギーでまかなうことを義務づけられる。このため、東電以外の電力各社も新エネルギー利用を進めると見られ、今後、さまざまなエコ発電が登場しそうだ。
(12月22日09:01)