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◇韮崎保健所、「重大問題」と行政指導
サントリー(本社・大阪市)が製造・販売するミネラルウオーターの人気商品「南アルプスの天然水」に、食品衛生法の施行規則に違反し、県への届け出のない井戸の水が使われていたことが15日、分かった。県韮崎保健所は「重大な問題」として、無届けの井戸を含めたすべての井戸の書類を提出するよう同社の白州蒸留所水工場(白州町)に口頭で行政指導。同工場は「製品自体の安全性に問題はないが、手続き上のミスで、申し訳ない」と謝罪し、同日に是正した書類を同保健所に提出した。【桐野耕一】
◇サントリー白州水工場「安全性問題ないがミス」
県や同工場によると、原料水には現在、同町にある同社所有地の井戸10本を使用し、同工場でろ過、殺菌、ボトル詰めをしている。
同社は99年に生産ライン増加のため、清涼飲料水の製造に関する同法の許可を改めて取り直し、当時あった全6本の井戸について水質検査結果などを添えて書類を同保健所に提出した。
ところが、00年2月から翌年にかけて新たに使用を始めた工場内の1本と、工場から東1・5キロほど離れた敷地にある3本の計4本の井戸については、届け出をしていなかった。
一方、厚生労働省のHACCP(ハサップ=食品製造における自主的衛生管理)の承認は今年4月に得るなど、衛生面に問題はないという。
食品衛生法の施行規則は、生産許可を受けた製造所の設備などに変更があれば都道府県などに届け出るよう義務付けている。同保健所は13日、同工場の品質管理担当者に電話で指導。同工場は「井戸を隠すつもりはなく、変更届を出す認識がなかった」と釈明し、15日に無届けの4本を加えた全10本の井戸の関係書類を同保健所に提出した。
同商品は91年に販売され、96年から同工場で生産。01年は1810万ケース(1ケース2リットルで6本)を販売し、ミネラルウオーター市場のシェア21%(同社推定)は国内1位。(毎日新聞)
[11月16日19時40分更新]