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【ジュネーブ大木俊治】世界保健機関(WHO)は20日、世界の予防接種の実施状況な
どをまとめた報告書を発表した。南部アフリカなど途上国では現在も年間300万人が、は
しかなど基礎的なワクチンが行き渡らないため死亡していると述べ、先進国の一層の資金協
力を求めた。
報告書によると、貧困や紛争のため世界の子供たちの4分の1は最低限の予防接種を受け
られず、00年の推計値で、はしかによる死者は年間77万人、先天性破傷風による死者は
年間20万人に上る。また、B型肝炎で年間52万人、B型インフルエンザでも年間45万
人が死亡している。いずれも先進国では容易に入手できる新型ワクチンが途上国に行き渡ら
ないことが原因になっているという。
このほかエイズ、マラリア、結核について「有効なワクチンの開発が急務」と指摘。結核
で年間170万人、マラリアで年間100万人が死亡しており、病原菌のワクチンへの抵抗
力が強まっていることや、エイズとの合併症などが抑止を一層難しくしているという。
[毎日新聞11月21日] ( 2002-11-21-00:22 )