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▼ﾍｯｼﾞﾌｧﾝﾄﾞ／週前半、「仮需」 買いに惑わされぬよう注意を！
コメルツ証券会社東京支店・ファンダメンタルリサ−チ部ストラテジストの宮島秀直さん（HidenaoMiyajima/Strategist,Commerz Securities (Japan) Campany Ltd.）は、昨日のアゾレス諸島会談と、フセイン大統領の 「世界中が戦場と化す」発言を受けた本日の 東京株式市場は、事前の予想に比べれば 下げ幅が限定的に始まっているとしながらも、こう語る。「寄り付き外国投資家動向をご覧のように イベント・ドリブン型も統計裁定型も入り乱れて いよいよヘッジファンドの貸し株買戻しが活発に出ている」
＜フセイン発言で、最悲観的な「戦闘長期化」シナリオ検討へ＞ かねてよりお伝え致してきたように3月 20日が返却最終日になるので、この間は ヘッジファンドなどがショート・カバーを余儀なく される。このことから、「今週前半は、外国投資家の純売り越しは実態のセンチメントよりも良く 見えるきらいがある」として、くれぐれも「仮需」の 買いに惑わされぬよう注意を促す。 むしろ、昨日のフセイン大統領の発言の 中で、多くの米英投資家の心臓が一瞬凍り ついた「世界中が戦場と化す・・・・」との下りは やはり、イラクが報復攻撃としてイスラエルへの 化学兵器などを使った最も残忍な攻撃を計画 している可能性を改めて確認するもの、と見る。 先日の「三つのシナリオ」の内の もっとも悲観的な「戦闘長期化」シナリオの検討 の必要性が高まったことを示唆しております。
＜「湾岸」が示唆、公言開戦時期の”前倒し”奇襲＞ 一方、戦闘開始の時期に付いては、本日朝より 問い合わせが増えているそうだ。上記のレポート にてお伝えした3月25日は、「20日又は19日に 前倒しとなる公算が高まってきた」と言う。 元来、25日とはトルコ議会が米軍の駐留に関し 条件付き承認案を可決するのを待つことを前提とした スケジュールだった模様。しかし、現状では、米、英、スペインともにトルコ・クウェート両方からの初期攻撃を 断念、クウェート・サイドからの「Gulf War Lite」プラン のみで最初の攻撃を行なうことに変更したようだ、と言う。 その結果、攻撃は25日まで待つ必要はなく、「国連安保理での米国修正案否決をもって早急かつ奇襲的 に行なう可能性が高まった」と考えている。 前回の湾岸戦争でも、攻撃開始予定日を1月17日と公言 しながら、戦闘機300機による空爆は16日深夜から行なっており、「この奇襲が成功要因のひとつとなった。
＜早ければ19日現地未明、最初の大規模な空爆＞ したがって、「今回も20日とマスコミに伝えておきながら、実際の攻撃はそれ以前に行なうことも十分に考えられる」として、「早ければ19日現地未明にも最初の大規模な空爆が実施される」と見ている。
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