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【シドニー17日共同】米国とオーストラリアの自由貿易協定(FTA)締結に向けた第1回の政府間交渉が17日、キャンベラで始まった。両国は、米国が大統領選を迎える来年半ばまでの締結合意を目指すが、牛肉、乳製品などで競合関係にある農業分野で難航する可能性もある。
今回交渉ではアイブス通商代表補ら米側約40人がオーストラリア入り。21日までの5日間に協定の大枠や互いの関心点などを協議する。
両国の2000年度の貿易高は340億豪ドル(約2兆3800億円)で、オーストラリアにとり米国は日本に次ぐ第2の貿易相手。ハワード政権はFTA締結による経済効果を年40億豪ドル(約2800億円)と試算して、米国に交渉開始を求めていた。
ベール豪貿易相は交渉の重点項目として(1)牛肉や乳製品、砂糖などに米国が課している関税割当制度の撤廃(2)米国内の農業補助金政策の見直し−などを指摘した。