現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産23 > 581.html ★阿修羅♪ |
|
【ワシントン=天野真志】米連邦準備制度理事会(FRB)が18日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で、金融政策の運営方針を、景気悪化とインフレ懸念の双方を警戒する現在の「中立型」から、景気悪化リスクをより警戒して、将来の利下げに含みを持たせる「景気重視型」に転換するとの見方が強まってきた。
イラク攻撃が始まって経済に深刻な打撃が及ぶ事態に備え、いつでも利下げに踏み切れる体制を整える狙いがあると見ている。
さらに市場の一部では、FRBが政策方針の転換だけにとどまらず、一気に利下げにまで踏み込むとの観測も根強く残っている。
FRBは昨年11月のFOMCで0・5%の大幅利下げを実施し、同時に運営方針を「景気重視型」から「中立型」に変更して、その後2度のFOMCで政策金利を据え置いてきた。しかし、この間に失業率が上昇したり、消費者心理が冷え込んだりするなど、イラク情勢の緊迫化とともに米経済は悪化の一途をたどってきた。
このため、「まず政策運営方針の転換を打ち上げて市場の不安を和らげ、イラク情勢などを見極めた上で、必要なら緊急利下げに動くという『二段構え』が最善の選択肢」(米銀大手)とする見方が市場では強まっている。
(2003/3/16/23:09 読売新聞 無断転載禁止)