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FOMC:リーマンは緊急利下げ予想-FF金利5月に0.5%へ低下も
ワシントン3月14日(ブルームバーグ):米投資銀行、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスは14日、イラク情勢の険悪化や雇用環境の悪化を受けて、米連邦公開市場委員会(FOMC)が4月に0.5ポイントの緊急利下げを実施し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75%に引き下げるとの予想を明らかにした。
同社は、対イラク戦争が解決したとしても、米経済を取り巻く多くの問題が残ると分析。FOMCは5月6日の会合でも、さらに0.25ポイントの追加利下げを実施、この結果、FF金利の誘導目標が0.5%に引き下げられると予想している。米連邦準備制度理事会(FRB)は翌日物金利が0.5%にまで下がれば、金融政策の効果が薄れるゼロ金利制約(ZERO BOUND)に突入するとみている。
ブルームバーグ・ニュースが14日までにプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)22社を対象に聴き取り調査した結果、J.P.モルガン・チェース、メリルリンチ、ABNアムロ、大和セキュリティーズ・アメリカ、HSBCセキュリティーズの5社は今月18日のFOMCで0.25ポイントの利下げが決定されると予想した。
非伝統的な金融政策も
リーマン・ブラザーズは今月18日のFOMCでは、金利引き下げが見送られた後、4月に緊急利下げが決定されると予想した。同社のシニアエコノミスト、マツス氏は「われわれは、イラク、エネルギー価格高騰、雇用情勢の悪化といった逆風を受けており、イラク問題が片付いたとしても、経済問題は残る」と指摘。5月6日のFOMCでも0.25ポイントの追加利下げが決定されるとみる。
エコノミストの間では、FOMCが今月18日の会合で、仮に追加利下げに踏み切ったとしても、その後、対イラク戦争が始まり、それが長期化すれば、米経済に対する押し上げ効果は不十分との見方も生まれている。メリルリンチのチーフエコノミスト、ローゼンバーグ氏は「追加利下げは景気支援に対し、ほとんど効果がない」と指摘。FOMCが早晩、中長期国債を大量に購入し、市場に資金を供給するという非伝統的な戦略を講じるだろう、と予測する。
グリーンスパン議長は昨年11月13日の議会証言で、金利がゼロ%になった場合の金融政策対応に関して、1951年にかけてFRBが米国債金利を固定して国債を無制限に買い入れた措置を例に引き、「仮に(翌日物)金利がゼロ%になったとしても、期限の長い資産を購入すれば、流動性を供給できる」と語っている。
ワシントン 山広 恒夫 Tsuneo Yamahir ,Craig Torres ニューヨーク Jennifer Itzenson