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(回答先: ★官房長官:次期日銀総裁にデフレ克服と政府と一体の取り組み期待 投稿者 Ddog 日時 2003 年 3 月 15 日 23:16:09)
★福井新総裁の国会答弁・就任記者会見が注目★
現状の短期金融市場は株価の急落があっても資金繰り不安が顕在化する可能性が極め て低い状態となっている。これは量的緩和策の鎮圧効果に加え、ペイオフ延期も大きく 影響していると思われる。もし4月から決済性預金のペイオフが解禁されることが予定さ れていれば、銀行株の下落と共に一部で預金の流出による動揺が現われていた恐れがあ る。或いは、それを警戒して、日銀当座預金に予備的に資金を抱える動きも大規模化し ただろう。ペイオフ延期の本質的な問題は別にして、結果的には延期が危機の発生を抑 えた面は否定できない。
流動性不安が台頭した訳ではなかったが、日銀は金融調節の「なお書き」を発動し、1 1日、12日と資金供給を拡大、日銀当座預金残高を約22兆円に引き上げた。しかし、その 後は供給拡大を継続せずに、日銀当座預金を横ばいにしている。短期金利の上昇などが 具体化しない中では、「なお書き」の下での資金供給拡大はとりあえずこの程度で一旦 様子見ということのようだ。しかし、今後は、円売り介入資金や3月31日の財政諸払いな ど財政の対民間支払額は増加する。更にイラク情勢の変化によっては、3月末には26〜3 0兆程度の残高が予想される。
なお、政府・与党から日銀に対して3月期末対策を求める声が出ているが、政策委員会 のこれまでの議論との整合性を考えれば、近々に急激な政策レジュームの変更はないだ ろう。唯一考えられるのは銀行保有株の買取り額上限の拡大か。外債オペの導入も為替 政策の権限を持つ財務省が同意しない限り当面はない。今後の注目は、18日、19日と言 われている福井新総裁の国会での答弁と、同じく新総裁の就任記者会見(20日か)だが 、非伝統的政策の導入に対する福井氏の態度が関心を呼ぶところだが、全面否定はせず に多少の含みを示すにとどまると思われる。
クイックより