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▼NY原油/原油価格の理論値上昇だが、潮流は下落方向へ
日本ユニコム・調査部長の渡辺勝方(かつのり)さんは、来週の石油価格見通しについて、次のようにコメント(ほぼ原文通り)するーー。
<さらに下落すれば新たな買いも出てくる> 来週には開戦必定と思われた状況から、一転して綱引き状態に戻った国連安保理の状況に、買いポジションが手仕舞われ、4月限WTI原油は3月14日現在35ドル台半ばまで軟化した。イラク南部では戦争遂行に不利とされる砂嵐が吹き始め、米国の苛立ちは頂点に達しつつある。したがって、来週こそは米国が単独武力行使に向け、最終決断を下すと見る向きもあり、さらに下落すれば新たな買いも出てくるだろう。
<イラク原油輸出が停止しても、供給不足は賄える> IEAによれば、日・米・欧の民間石油在庫は2月末時点で、ついに20億バレルを割り込んだ。これにより、WTI原油価格の理論値が32.4ドルまで上昇したことも下支え要因だ。 但し、大きな流れは下落方向に向かっていると感じる。その理由の1つには、欧米の気温が徐々に上昇し、原油の季節需要が減少しつつあること。開戦が遅れれば遅れるほど、需給バランス的には余裕がでてくる。さらにサウジアラビアが開戦に応じた増産計画と原油価格安定に向けて強い自信を披瀝し、22〜28ドルのバスケット価格回帰が好ましいと言明したことである。テロのリスクを度外視すれば、開戦と共にイラク原油輸出が停止しても、これらの要素で供給不足はまかなえるだろう。石油価格が上昇し過ぎたため、各国で省エネ、節約が始まっているという要素も見逃せない。
<WTI原油価格(4月)は、33〜37ドルのレンジ> これまで3ヶ月にわたり減少し続けてきた石油在庫は、そろそろ増加傾向を示すだろう。 来週のWTI原油価格(4月)は、33〜37ドルのレンジとみる。東京原油は(8月)は、18,500〜21,500円、東京ガソリン(9月)は、28,000〜31,000円、東京灯油(9月)は、28,000〜31,000円。