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東京 3月14日(ブルームバーグ):小泉純一郎首相は14日夕、次期日銀総裁の福井俊彦氏らと官邸で会談した。首相は、デフレ克服のため政府と一体となった対応を要請、政府・日銀の首脳が年に数回会合を持ち、意思疎通を図ることになった。首相は日銀の独立性を尊重することも強調した。福井氏は、日銀からも政府に率直に発言する姿勢を示す同時に、持てる力を十分発揮してデフレ克服に取り組む決意を表明した。この日の会合では具体的な金融政策は取り上げられなかった。
会合には政府側から福田康夫官房長官、塩川正十郎財務相、竹中平蔵経済財政・金融担当相が同席。日銀からは福井氏のほか、副総裁に決まっている武藤敏郎、岩田一政両氏が出席した。
首相は会合後記者団に対し、「デフレ克服が現下の重要課題なので、積極的に取り組んで下さい。政府は日銀と一体になって協力していきたい」と発言したことを明らかにした。また「正副総裁3人と、私、塩川財務相、竹中経財・金融相、福田官房長官とで随時会談しようと話した」と説明、今後、年に数回会合を持ち、経済情勢などについて「意思疎通を図りたい」と語った。
一方、福井氏は記者団に「政策効果を最大限出すため政府に意見も言う。政府と十分議論する」との意欲を示した。また「竹中大臣から金融政策で積極的に発言してほしいと言われ、望むところだと答えた」と語った。
政府・日銀首脳の定期会合について福井氏は「定期的に政府と意見交換や議論するのは透明性を保つうえでも望ましい。われわれも受けて立つし、積極的に取り組む。デフレ克服のために血の通った政策をしたい」と強調した。
総裁補佐して日銀の独立性保つ−武藤氏
財務事務次官出身の武藤氏は「総裁を補佐して日銀の独立性を保っていきたい」と述べ、あくまで日銀の立場で金融政策に当たる姿勢を強調した。武藤氏は, この日の会合では「株安の話などもまったく出ていない」と説明。塩川財務相からは「国会との関係を頭に置いて、できることできないことがあるだろうが、はっきり説明責任を果たしてほしい、と要請があった」と述べた。
ETF、REIT購入も論点−岩田氏
内閣府政策統括官出身の岩田氏は、物価目標に関して「個人的意見を言わせてもらえば、0−2%程度の間に入るようなことを目標にしていくのが1つの考え」と述べた。また与党からETF(指数連動型上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)を日銀が購入すべきだとの意見が出ていることについて「そういうこともまた論点の1つ。やはりできるだけ早期にデフレを克服するために、どういう政策手段が最も有効な効率的な政策手段なのか、これから議論を深めなければならない」と指摘した。
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