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3月10日(月)
今日、3月10日は、東京大空襲のあった日です。今から58年前の昨日の夜半から今日の未明にかけて、米軍機は大挙して東京下町を襲い、夜間超低空からの焼夷弾無差別爆撃という新戦術を実行しました。
この爆撃による死者は約10万人、消失家屋は27万戸にも及んだといいます。一日の爆撃での死者の数としては、原爆被害に次ぐ大惨事になりました。
今、我が家に同居している義母は、この東京大空襲の被災者です。下町の東向島、昔で言えば玉ノ井に住んでいてこの空襲に遭遇し、焼け出されました。
真夜中に空襲の音で飛び起き、火の粉を防ぐために布団をかぶったまま伯父さんの家まで逃げたそうです。自宅は焼けてしまったそうですから、このとき消失した27万戸のうちの1戸は、義母の家だったということになります。
帰る家のなくなった義母は東京を離れ、親戚のあった山形県の赤湯温泉に疎開しました。義母が東京に帰ってくるのはそれから一年間後ですが、戦後の食糧難の時期に食べもののある山形の田舎にいたのは、不幸中の幸だったかもしれません。
この東京大空襲を上回る規模の空襲が、近々イラクで始まろうとしています。開戦時にアメリカが投下することを予定している爆弾の量は、湾岸戦争のときの10倍にあたると言われています。
10倍の量の爆弾を投下すれば、被害もまた10倍になるでしょう。いや、高性能の精密誘導兵器で命中率が向上していますから、被害はもっと多くなるでしょう。
布団をかぶって逃げまどう程度では生き延びることは難しいでしょう。どれだけの人命が奪われることになるのか、想像もつきません。
7時のNHKニュースで、小泉内閣への支持率が45%、不支持率が46%になって、昨年7月以来、8カ月ぶりに逆転したと報じていました。それは当然です。国際法を無視して戦争を始めようとするアメリカべったりの小泉政権ですから、支持が減って不支持が増えるのは当たり前です。
それでも、まだ支持する人が45%ですから、半分近くもいます。今でも、こんなに支持する人がいるというのは、私には納得できません。
支持する人の理由の中で一番多いのが、他の内閣より良さそうだからというもので、56%だそうです。いかにこれまでの内閣が国民の期待を裏切ってきたかが、この解答に示されています。
これだけひどい内閣でありながら、まだ、他よりもましだと思っている人が、支持する人の半分以上いることになります。そりゃ、まあ、前任者の森首相などと比べれば、まだ小泉さんの方がましに見えるかも知れません。
しかし、それは間違いです。外交でも経済運営でも、森さんと小泉さんは大差ありません。同じ穴のムジナです。
それはそうでしょう。二人は同じ派閥の仲間であり、かつて森内閣を支えていたのは小泉さんで、今の小泉内閣を支えているのは森さんなんですから……。
イラク攻撃についての小泉内閣の対応を支持する人は32%、支持しない人は57%だそうです。支持しない人が多いのは当然でしょうが、支持する人が3割もいるという事実をどう考えたらよいのでしょうか。
国連決議があった場合のイラク攻撃を支持する人は25%、支持しない人は70%です。決議がない場合には、支持15%、不支持80%になります。日本国民の7〜8割が、イラク攻撃に反対であるということが、この数字によって示されています。
それなのに、自民党支持率が0.7ポイント回復して28%だという結果も出ています。この辺が理解できません。何故、自民党の支持率が増えるのでしょうか。
この日のニュースでは、ついに株価が8000円を割ってしまったということも報じられていました。年度末の決算期でのこのような株安は、「3月危機」に直結します。
地獄のふたが開こうとしているとき、それを開けた責任者をどうして支持するのでしょうか。「危機であることに気づかないときこそ本当の危機だ」という言葉を思い出す今日この頃です。