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★株20年前に逆戻り 証券人口は1983年以下、立ちすくむ日本経済
【NQN】ちょうど20年前に逆戻り――。10日の東京株式市場で、日経
平均株価は1983年3月10日以来の安値水準に下落した。この間、日経平
均は1989年12月に3万8915円の高値を付けた後、下げ基調を続けてきた
。お上(かみ)が構造改革を唱えても、市場は「何も変わらぬ日本」と
の警鐘を鳴らし続けている。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、1983年(昭和58年)当時の
給与所得者1人あたりの平均年収は329万2000円だった。これが直近デ
―タである2001年(平成13年)末時点では、454万円に上昇した。一方
で、たばこ(マイルドセブン1箱あたり180円→250円)やタクシー初乗
り料金(180円→250円)など、税金や規制に縛られるものを除くと、J
Rの最低運賃などのように当時と水準があまり変わらない物価水準も少
なくない。必ずしも、給与所得者の暮らしぶりが貧しくなったと言い切
れないのは、デフレの恩恵と言えそうだ。特にこの20年間で「おいしい
」思いをしたのは公務員だ。人事院が昨年、国家公務員の給与引き下げ
を勧告するまでは、常に所得は右肩上がりだった。
適材適所、能力主義――。日本企業の構造改革が叫ばれて久しいが、
給与所得者の平均勤続年数や平均年齢を見る限り、組織の若返りは進ん
でいない。1983年の給与所得者の平均勤続年数は10.4年に対し、2001年
末時点では11.9年。平均年齢も40.3歳から43.0歳へ上がっている。「若
い人材の採用を抑える一方で、既存社員が職場にしがみつき組織の硬直
化が進む」姿がうかがえる。
そんな中、兜町に吹く風は厳しい。「リストラに次ぐリストラで、昔
の仲間が急速に姿を消している」。30年以上兜町で働く証券マンは、最
近の証券会社事情を寂しそうにこう語る。50歳以上の人が次々に市場を
後にせざるを得ない風景は、1964年(昭和40年)の証券不況をほうふつ
させると言う。証券人口は1991年(平成3年)のピーク時(16万6965人
)から9万1266人(2002年末)へと急減。1983年当時の9万3431人をも
下回っている。
規制緩和、構造改革の大波がうち寄せる証券界を横目に、日本経済は
いつまで逆戻りを続けるのだろうか。
<20年前との投資環境の比較表>
1983年3月10日 2003年3月10日
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日経平均株価 8027円64銭 8042円26銭
東証株価指数 591.23 784.52
上場銘柄数 989(3月末) 1523
……………………………………………………………………………………
対ドル円相場(1ドル) 237円70銭 116円台後半
公定歩合 5.5% 0.10%
……………………………………………………………………………………
吉野家(牛丼並) 350円 280円
(たまご) 50円 50円
たばこ(マイルドセブン) 180円 250円
タクシー初乗り料金 430円 650円
(東京、中型車、2キロメートル)
JR東日本最低料金 120円(旧国鉄) 130円(E電区間)
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平均給与所得 329万2000円 454万円(2001年末)
給与所得者の平均勤続年数 10.4年 11.9年(同)
給与所得者の平均年齢 40.3歳 43.0歳(同)
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証券人口 9万3431人 9万1266人(2002年末)
平均給与所得は年間1人あたりベース。