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2005年の中国の自動車販売台数が、軽自動車を含めた昨年の日本国内の実績(約580万台)に迫る543万台に達することが、民間調査会社の富士経済(東京)の調査で分かった。05年の生産台数も530万台に上る見通しだ。
米フォード・モーターも「中国は今後3−4年のうちに500万台市場になる」とみており、急成長を見越した大手メーカーの対中進出が一段と激しくなりそうだ。
中国では、フォルクスワーゲンが最大のシェアを維持。ホンダは来年、新工場の建設などで生産能力の増強を計画しており、トヨタ自動車と日産自動車も昨年から今年にかけて工場の新増設を急ピッチで進めている。
このため、富士経済は今年の自動車販売は昨年の実績を23.2%上回る約389万台になり、04年は471万台、05年は543万台に膨らむと予測。このうち、05年の乗用車は昨年より約93万台多い210万台に達するとみている。
中国はモータリゼーションの加速で昨年、05年の生産台数を300万台にするなどとした「第10次5カ年計画」を前倒しで達成した。海外の大手自動車メーカーは「この傾向は10年ごろまで続く」とみている。