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株バブル後安値更新 外為、米国の不安象徴 ドル一段安も・村松氏
【NQN】村松良平・コメルツ銀行東京支店グループトレジャリーアジ
ア部長 日本の株価は米国株につれ安となっている面が大きく、軍事的
緊張が高まっている米国への不安心理を象徴している。イラク問題が根
本的に解決しなければ、外国為替市場では円高・ドル安基調が続く公算
が大きい。円相場は近いうちに、昨年来高値である1ドル=115円台
半ば
を試す展開になるだろう。
日本の通貨当局は市場介入で対抗しているが、これまでの「覆面」介
入では円高進行を止められないと見ている。しかも、スノー米財務長官
が日本時間の5日に「最近のドル安は心配していない」と述べた。スノ
―氏はその後で「『強いドル』政策は変わらない」と釈明したが、この
発言は「失言」というよりも確信犯に近かったのではないか。米政権は
もともと市場介入に否定的で、日本の通貨政策に不満を募らせていたよ
うに思えるからだ。
そもそも塩川正十郎財務相のように、「為替は市場に任せるべきだ」
と述べながら「必要なら市場介入も辞さない」とも発言するのは理解で
きない。スノー氏の「けん制」を受け、日本の通貨当局も今後は動きに
くくなりそうだ。
l 株バブル後安値更新 債券、「質への逃避」で買い続く・水野氏
NNN 4009 : 2003/03/07金曜日16:55
【NQN】水野正明・ドレスナー・クラインオート・ワッサースタイン
証券チーフストラテジスト 日経平均株価がバブル経済崩壊後の安値を
更新したのは、イラクに対する武力行使開始が近いとの緊迫感が強まっ
ている影響が大きい。「質への逃避」で世界的に債券に資金が向かう流
れがさらに加速しそうだ。国際情勢の緊張で世界景気の先行き不透明感
が強まるとの警戒感も、債券相場の下支え要因になる。新発10年債利回
りは既に過去最低の0.750%に肩を並べているが、3月末までに0.700%
を目指して低下する展開を予想する。新発20年債利回りは1998年10月に
付けた過去最低の1.145%を下回る場面がありそうだ。
例年、3月決算期末の直前に株安が進むと、債券市場では「利益確定
の売りが膨らむ」との思惑で相場に下押し圧力がかかりやすい。しかし
イラク情勢を巡る緊張を背景に米国株の下値不安が高まる中、国内株安
進行は織り込み済みの材料で、改めて債券の売り材料にはならないだろ
う。日銀の緩和的な金融調節で短期金融市場は落ち着いており、流動性
確保のために債券を売らなければならない状況でもない。福井俊彦・新
日銀総裁が正式に就任すれば、具体的な金融政策方針などを巡って市場
が神経質になる場面もありそうだが、それまでの「空白期間」は債券を
買いやすいムードが続くだろう。
クイックより