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日本ユニコム・調査部長の渡辺勝方(かつのり)さんは、来週の石油価格見通しについて、次のようにコメント(ほぼ原文通り)するーー。
<「自国の安全保障の問題」と、ブッシュ大統領> 本日のブッシュ大統領の記者会見は、「最後通告」の発表こそ盛り込まれなかったものの、「現在外交交渉は最終ステージにある」とし、「今回の危機は自国の安全保障の問題であるから、国連決議の有無に拘わらず米国は行動する」というコメントにより、イラクの政権交代なくしては武装解除はありえないとの立場を鮮明にした。とりもなおさず戦争なくしては政権交代はありえないとの印象を深めた。
<新決議案の行方は、戦争の有無とはさほど関係なし> 来週、国連新決議案(イギリスの修正案で武力行使まで3〜7日の猶予がつくと予想されている)が採択されれば、それは国連が「最後通告」をイラクに突きつけることを意味し、国連査察団が国外退去し始めた段階で、戦争は秒読みとなるだろう。もし新決議案が否決見通しとなれば、採択を求めない形で武力行使が始める公算だ。この場合も査察団の退去は当然考慮されるはずであり、そのために米国による最後通告は当然発せられるだろう。戦争の有無の確率という点において両者にさほどの差はない。
<オプション市場のプレミアムがさらに高騰している> そのような中、先物価格は小動きとなりつつある反面、オプション市場のプレミアムがさらに高騰している。戦争がはじまれば、即時に数ドル以上の価格が動くことを予想してのものだ。来週はこのような市場心理に沿った「嵐の前の小動き」の展開を予想する。但し米国の石油在庫がさらに減少する見込みでもあるため、底固い基調となるだろう。予想価格レンジとしては36〜39ドルとみる。