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03/06 01:08 銀行預金ペソ化に違憲判断 アルゼンチン、政府に打 外経144
【リオデジャネイロ5日共同】アルゼンチンからの報道によると
、同国の最高裁は五日、ドゥアルデ政権が昨年一月に一ドル=一ペ
ソの通貨制度を廃止し、銀行のドル建て預金をペソに強制的に転換
したのは、憲法違反だとする判断を下した。
最高裁は、同国中部のサンルイス州政府が、国営のナシオン銀行
に預けていた二億四千七百万ドルのドル預金の返還を求めた訴えを
認めた。ドゥアルデ政権は、銀行預金を換算率一ドル=一・四○ペ
ソでペソ化し、同州の預金はペソ建ての政府債に転換していた。
政府にとっては、金融危機脱出を目指す経済政策の根幹を否定さ
れたことになり、大きな打撃となる。四月二十七日の大統領選には
、ドゥアルデ大統領の政敵で、ドル化論者のメネム元大統領が立候
補する予定で、メネム氏の影響力が色濃い最高裁が、選挙直前に判
断を下した格好だ。
同国の公的債務は現在約六千億ペソ(約千九百億ドル)に達して
いるが、最高裁の決定により、下級審でのドル預金回復の訴訟が加
速するとみられ、地元経済紙は、ドルでの預金返還に伴い、さらに
最大六百億ペソの新たな負担が生じると報じている。
(了) 030306 0108
[2003-03-06-01:08]