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株、8000円を下値メドに軟調な展開続きそう・モルガンの神山氏
【NQN】神山直樹・モルガン・スタンレー証券ストラテジスト 6日
の日経平均株価は続落した。株式相場は短期的には下落リスクが高いと
見ている。下値メドは8000円程度ではないか。
金融機関による持ち合い解消売りには一巡感が見られるが、企業年金
の代行運用の返上に伴う換金売り圧力は依然として残っている。大手銀
行を対象とした特別検査についても、今のところは目立った動きが見ら
れず市場の関心は薄いが、2月26日に会社更生法を申請した大型リゾー
ト施設ハウステンボスのようなケースが増えるようだと、投資家心理を
冷やしかねない。市場はまだあまり気にしていないが、イラクを巡る国
際関係の緊迫化で原油価格がこのところ高止まりしていることも、消費
者心理に悪影響をもたらす可能性がある。株価が急落することは考えに
くいが、マクロ経済面で明るい材料が見当たらず、当面は軟調な展開が
続きそうだ。
株、元気な「市況関連」にも伏兵 個人が戸惑う銀行の落とし穴
【NQN】6日の日経平均株価は3日続落。下げ幅は100円強と最近で
は大きく見えるが、レンジ相場の域を出ていない。こうした中でも比較
的元気なセクターとして目を引くのが鉄鋼株などの「市況関連株」。き
ょう前引け直前に業績予想の上方修正と5年ぶりの復配を発表した住金
はほぼ9カ月ぶりに昨年来高値を更新。東証一部の売買高ランキング首
位になった。だが、こうしたセクターにも思わぬ落とし穴があることを
きょうの相場は物語った。
日経平均と東証株価指数(TOPIX)の両指数が取引時間中のバブ
ル崩壊後の安値を付けた2002年10月10日を基準に、きょう(6日)まで
の業種別TOPIXの上昇率を見ると、海運の30%に続いて、鉄鋼17%
、非鉄16%と市況関連銘柄がずらりと並ぶ。この流れに援軍を送るかの
ように、鉄鋼大手のJFE(5411)は6日の業績見通しの会見で、「20
04年3月期の経常利益は1500億円を目指すが、中国を中心に海外需要が
旺盛で出荷を増やそうと思えばまだ増やせる」(宮崎徹夫副社長)と先
行きに自信を見せた。
実は個人投資家はこの市況関連銘柄の上昇にいち早くのっていたよう
だ。6日に東京証券取引所が発表した投資主体別売買動向によれば、2
月4週の個人投資家の売買比率は金額ベースでは2割に過ぎないが、売
買株数ベースでは3割強と金額ベースを上回った。相対的に株価水準が
低い銘柄の売買が多かった証左で、この中に中低位の市況関連銘柄が多
かったとの見方がある。
ただ、市況関連株にも伏兵の存在が意識され始めている。昨年10月10
日からの業種別TOPIXで下落率トップ(21%)の「銀行」だ。JF
Eと新日鉄は6日、みずほフィナンシャルグループの増資要請を引き受
けることを明らかにした。企業や投資家にとっては、資産や有利子負債
の圧縮を進めて、ようやく利益の出る企業になったとたんに、銀行の株
を買わされてしまっては、経営努力もあったものではない。
やっとの思いで見つけだした個別銘柄の選別物色に精を出す投資家を
泣かせる原因がまたしても銀行とあって、市場の委縮ムードがさらに強
まらないか気掛かりだ。(下野和典)
以上クイック