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【ワシントン=天野真志】米連邦準備制度理事会(FRB)は5日、「米国の経済成長は依然として抑制されている」とした地区連銀景況報告(ベージュ・ブック)を発表し、厳しい景気認識を示した。報告は、米経済の現状について「地政学的な不確実性が個人消費や企業の設備投資を圧迫している」として、緊迫するイラク情勢が重しとなり、米経済の先行きに不透明感が強まっていることを指摘した。
報告は、全米の各地区連銀の景気分析を踏まえ、連邦公開市場委員会(FOMC)の開催前にまとめるもので、金融政策を決定する際の重要な判断材料となる。FRBは3月18日に次回FOMCを開く。
FRBは昨年11月に0・5%の大幅利下げを実施済みで、政策金利の下げ幅も乏しいことから、今のところ次回FOMCでは金利を据え置くとの観測が強い。ただ、今回の報告でFRBが厳しい景気認識を強調したことから、イラク情勢次第では、FRBがもう一段の金融緩和に踏み切る可能性があるとの見方も浮上してきた。
(2003/3/6/10:39 読売新聞 無断転載禁止)