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決算期を乗り越えても、まだまだ許してもらえない?! 大手銀行から、こんなため息が聞こえてくる。小泉内閣の有力経済閣僚が相次いで、大規模増資にめどをつけた大手銀行に痛烈な批判を加えたからだ。
大手銀行の増資手法そのものに疑問を投げかけたのは塩川正十郎財務相。4日の閣議後会見で、「タコが自分の手を食っていたらダメ。『配当は勘弁してくれ、融資で勉強する』というのはインチキ」と述べた。名指しこそしなかったものの、みずほホールディングスが取引先から1兆円もの出資を受けようとしていることへの不信感がくすぶっている。
これに追撃を加えるように、竹中平蔵経済財政・金融担当相は同日の閣議後会見で、銀行同士のなれ合いの関係を批判。メガバンクが現金自動預払機(ATM)の手数料で横並びを維持している点に関連して、「(銀行には)健全な競争環境が重要ということにつきる。そういう方向で監督していきたい」と、銀行経営の監視を徹底する方針を示した。
大手銀行は1兆円−数千億円の増資にめどをつけ、ようやく平成15年3月決算を乗りきる自信が出てきたところ。その矢先に冷や水を浴びせられ、愚痴のひとつも出ることだろう。
ただ、三菱東京フィナンシャル・グループを除く各行は、公的資金で自己資本の水増しをしているうえ、株主への配当もおぼつかないのが現状。今後、不良債権や自己資本の質を厳格に査定する流れが強まることを考えれば、健全性が万全であるはずもなく、両大臣の批判にも黙ってうなだれるしかない。
春が近づいても、銀行業界の雪解けはまだまだ先になりそうだ。