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株、低位株物色に息切れ感――「待避所」なく個人離散？
NAA 6048 : 2003/03/04火曜日12:57
【ＮＱＮ】４日午前の東京株式市場で、日経平均株価は反落。前日急落
した大手銀行株はひとまず下げ止まったが、米国株市場の流れを引き継
いだ半導体関連株などの下落が足を引っ張った。ただ、ハイテク株の下
げは限定的で、日経平均は前引けにかけて下げ幅を縮小。市場には安ど
感も漂った。そうした中、気になるのが低位株物色の地合いの変化だ。
カーボン、石井鉄、兼松日産農――。前日まで急騰を続けていた一部
の低位株が、前場中に一気に軟調に転じた。東証１部で前場の売買高ト
ップのカーボンは朝方に27円高の149円まで買われたものの、前引けは
前日比変わらず。石井鉄も31円高の210円から、前引けは19円安と下げ
に転じた。前日まで２日連続ストップ高の兼松日産農も43円高の270円
から５円安という具合だ。いずれも、かつて名をはせた投資集団が手掛
けていたとされる。その主宰者が２月下旬に新団体を旗揚げしたと一部
で伝えられたことから、思惑的な買いが膨らんでいた。他にも北川鉄や
宮地鉄などが関連銘柄とされる。
市場では、主宰者本人か、その周辺の買いというよりも、「ネット証
券経由の個人や証券ディーラーのちょうちん買いがほとんど」（準大手
証券）との見方が多い。個人などの短期資金はこれまで、需給関係の悪
い値がさ優良株や銀行株などを避け、材料性の強い中低位株に滞留して
いた。低位株物色の息切れで「そろそろ値がさ株に資金が向かうころ」
（国内証券の担当者）との期待も聞かれる。
では、果たして値がさの国際優良株は買えるのか。確かに需給悪化の
主因といわれる企業年金の代行返上に伴う売りは今週に入って沈静気味
。しかし、返上が始まる10月まで完全に止まるわけではない。コメルツ
証券の宮島秀直ストラテジストは「対応が遅れていた中規模企業の基金
による換金売りはむしろ新年度入り以降に強まる」と警告する。個人資
金の「退避所」として機能していた低位株の循環物色の輪が途切れ、一
方で優良株も買いづらいとなれば、足元で何とか６億―８億株を保って
いる東証１部の売買高が一段と細る可能性も否定できない。（森安圭一
郎）
l 米国株回復なら日本も一段高へ・清水氏――相場を読む・株式
NAA 5464 : 2003/03/04火曜日01:01
清水孝則・野村アセットマネジメント取締役兼常務執行役員 株式相
場は足元、イラク情勢など不透明要因に加え、厚生年金基金の代行返上
に伴う売りといった需給面の不安材料などからしばらくは底値圏での一
進一退が続きそうだ。ただ、仮に米国などがイラクに対して軍事行動に
踏み切ったとしても、この株価水準から改めて大きく売り込まれる材料
とはならず、逆に1、2カ月で終結するとの見通しが強まれば、そこが買
い場となる公算も大きい。
戦争が始まれば、投資家の関心は徐々に戦争終結後の景気はどうなる
のか、という点に移ってくるはずだ。現在のドル安は米国景気にはプラ
スに働こう。2003年の米ＧＤＰは上半期2％台、下半期は3％台の成長と
みている。来年の大統領選挙を控え、今年後半にかけて景気を重視した
政策が矢継ぎ早に打ち出される可能性も高い。米景気の底堅さが確認さ
れれば米国株は持ち直してこよう。
米株式相場の方向感が定まってくれば、欧米の機関投資家が日本株全
体の割安感に注目する場面が出てきそう。日本株には株価純資産倍率（
ＰＢＲ）が2倍以下で予想株価収益率（ＰＥＲ）が20倍以下といったに
みて割安な銘柄が多い。日経平均株価が9000円を上回ってくれば、投資
家の心理が好転し一段高が期待できる展開になりそうだ
以上クイック
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