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【カイロ=松尾博文】クウェート国営石油会社(KOC)のアルビド会長は3日、米英のイラク攻撃が始まった場合、安全確保のためにイラク国境沿いの油田の生産を停止する方針を表明した。生産停止は最大で同国の生産量の3分の1に相当する日量70万バレル程度に達する見込み。
攻撃開始でイラクからの170万バレル程度の輸出も止まるとみられている。クウェートの生産量減少で、世界の石油需給は一段とひっ迫する可能性がある。
アルビド会長によると、生産を停止するのは北部国境沿いの油田地帯で生産する同40万バレル。西部地区のマナキシュ油田の同30万バレルも止まる可能性がある。同国の生産量は同200万バレル。アルビド総裁は生産量減少はほかの油田の増産で対応するとしているが、同国の生産能力はすでに限界に達しており、代替は難しいとみられる。 (13:01)